越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

別れ

2016-02-24 18:35:20 | 日常雑感
たぶん、自分の家族の家内や子供たちよりずっと長いつきあいだったのかもしれない・・・。

  

うれしい時、苦しい時、悲しい時も一番近くでずっと見守っていてくれたのかもしれない・・・。



それなのに今日はっきりと別れを宣告されてしまいました・・・


 
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「あ、ピロリ菌はいなくなっていますよ。」




昨年末に約1週間薬を飲んだのですが、うまく除菌できたか確認するのに
1~2ヶ月後の検査が必要ということで今日その結果がでました。

1回の薬の服用で除菌できない場合も結構あるらしいのでちょっと心配してましたが、
無事に退治できたようです。

これによって胃がんのリスクが軽減されるようですが、これで安心して検査をしなくて
他の要因で胃のトラブルになる人もいるようなので今まで通り毎年検査はしたいと思います。

市からの補助があるとはいえ結構費用もかかりましたが、最後にこんな勲章をいただきました(笑)



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「業界関連本」のミニ情報

2016-02-23 17:11:05 | ミニ情報


この業界に関連した本が今までもたくさん発行されていますが、
その最新版が「大工道具仕立ての技法」です。 

昨日20冊入荷しましたが、出張中にいただいた注文を割り振ったら
ほぼなくなったのですぐに4回目の追加発注をしました。

それが入荷すると弊社の販売だけでも約100冊になり大ベストセラーの本になりました。

著者の手柴正範さんいい本を書いていただきありがとうございます。



いままでに発行されて弊社で取扱の本がこれだけあります。

本屋さんやネットでも販売されているのですが、弊社の販売サイトでお買い上げのついでに
ご購入いただけるように用意してあります。

本だけのご注文は余計な手数料や送料がかかるので他の注文のついでに
それらがかからないようにお買い上げください。

それにしてもいままで全部合わせるとどれだけ売れたんだろう?







※ 「さしがね至宝」は本屋さんルートでは入手できない本です。


詳細は「越後の大工刃物・大工道具」の「」からどうぞ。

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「純銅玄能・真鍮玄能」のミニ情報

2016-02-22 22:07:20 | ミニ情報
記憶をたどってみると・・・

「高い鉋を叩くのに普通の玄能で叩くと頭がつぶれてくるので銅のハンマーがありませんか?」
という問い合わせからだったような気がします。

当時は碓氷さんの鉋がとてもよく動いていた時代でせっかくの高い鉋を傷めたくないけれど
木槌では最後の微調整が難しいことからの要望でした。

メーカーのカタログをみると板金用の銅ハンマー450g のものがありました。



ただ、これだと重すぎて形も使いにくいということで却下になったのですが
どうしても欲しいということからメーカーに相談したら銅なので削って軽くして形も
整えられるということでできたのがこれだった?

(かない前のことではっきりとした記憶がないですが・・・)



その後、思った以上に数量が売れたので材料から準備してもらい完成した最終形がこれ。

集計はしていませんが、数百本は売れて現在もまだ売れているベストセラー道具の
ひとつになりました。

鉋の頭を叩くだけの用途の玄能なんてと思っていましたが、
意外なところに新商品のヒントがありました。



そして・・・。

その後、銅だと軟らか過ぎて叩くとすぐにへこむのでもう少しだけ硬い真鍮で作れないかとの
リクエストがあり、これもいろいろありましたが製品化できました。

こちらも順調に売れています。



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「隅突鉋・隅突段なし底取」のミニ情報

2016-02-21 17:28:05 | ミニ情報
【 本日2本目 】


「隅突鉋 42mm」は柱や敷居などで隅まで押して削れる鉋です。

昔は注文をいただいた時に年に数丁製作する程度でしたが、定番製品にして
在庫するようにしてからはかなりの数量が売れるようになりました。







「隅突段なし底取 6分8厘」は柱に据えられた敷居の7分溝を隅まで削れる底取鉋です。

こちらも定番製品にしてからは同様にかなり売れています。





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新しい一眼レフカメラをゲットしました!

2016-02-21 13:51:09 | 写真
2013年4月に初めて一眼レフカメラの入門機 Canon EOS Kiss X6i を購入して
それから写真撮影を楽しみながら勉強してきました。

約3年経って、ある程度使いこなせるようになったら新しいカメラが欲しくなってきました(笑)

入門(エントリー)機はAPS-Cサイズなのですが、やはりフルサイズのカメラが欲しくなってきました。

そこでいろいろ調べて納得がいくカメラが選べたので思い切って買いました。

Canon EOS Kiss X6i (撮影:Canon EOS 6D)




Canon EOS 6D (撮影:Canon EOS Kiss X6i)




さすが、フルサイズだけあってずっしりと重くて高級感に溢れています。

同じキヤノン(知ってる人は知ってるネタですが、表記は「キャノン」ではなくて「キヤノン」です。)でも
この二つのカメラは操作ボタンの位置などがかなり違いますが、それほど違和感なく使えそうです。

上の2枚の写真を比べてもこの状況ではそれほどの差はありませんが、これからが楽しみです。

(上の写真が新しいカメラで撮ったもので、下が以前のカメラで撮ったもの)


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(ブログ優先情報)碓氷健吾氏の鉋を大量発掘!(更新アップ)

2016-02-20 19:11:45 | 碓氷健吾氏
【 本日2本目 】






越後の鉋鍛冶の碓氷健吾氏が亡くなられたのが平成24年3月26日でもうすぐ4年になります。

今でも人気があって「碓氷さんの鉋はありませんか?」と時々聞かれますが、
さすがに販売できる鉋は残っていなくてお断りしております。

ところが先日懇意にしている大工さんから
「碓氷さんの鉋を買い取ってもらえないか」との電話がありました。

この大工さんは碓氷さんの新作鉋がでればほとんどすぐに買っていただいていたので
「どうしたのですか?」とお聞きしたら事情があって泣く泣く手放すとのこと。

全て新品未使用で信頼のおける大工さんだったのでお力にならせていただくことにしました。

新品未使用ではありますが、さすがに古いものでは10年以上前のものなので
桐箱に汚れが目立つものもあります。

桐箱に保存されていた鉋本体は状態はすごくいいのですが、多少サビがあります。

価格設定は最低希望買取価格をお聞きして決めましたが、
大工さんからの買取なのでそれなりの価格になります。

ただ、入手困難ということでのプレミアム価格ではありません。


「健明」「晩悠」「風雅」「雪の華」「無限乃夢」は予約が入ってすでにお買い上げいただきました。

・晩年夫婦鉋 千寿翁・萬寿翁 寸八 二丁セット

・無限乃愛 寸八

・知音 寸八 (一般に販売されませんでしたが、炭素鋼の鉋です。)

以上ですが、気になる方はお早めにお問い合わせください。


どれも1丁(1セット)限定ですのでなくなり次第終了いたしますのでご了承ください。


販売サイト「越後の大工刃物・大工道具」ではあとで紹介しますが、
ブログ(FB)で優先的にご紹介します。

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「導突鉋」のミニ情報

2016-02-20 17:46:21 | ミニ情報


「平らな刃で木口の際を削っても刃がけんかしない鉋」

確かこんな感じで注文されましたが、最初は訳がわかりませんでした。

その後いろいろと調べてみたらこの導突鉋(平際鉋とも言います)だとわかりました。

西の方面で主に使われていた鉋のようで、もともと頼まれた人も名古屋の人でした。

新潟ではあまり馴染みはない鉋でしたが、兵庫県三木では時々売れている小鉋のようでした。

構造上裏金はなく一枚刃で、木口を削るなら必要もないですし、
左右を使えば逆目でも大丈夫ですね。

普通の際鉋と違って平鉋なので研ぎも簡単だという長所もあります。

写真では写っていませんが、当然刃は耳が落としてありません。

そして、普通の際鉋なら右を使う木口の際の場合、この導突鉋では左を
使うので刃が鈍角に当たり「けんか」しないです。

(文章で表現しにくくてすみません。)

それでも際鉋より一般的ではないのはなぜでしょう?
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3月の展示会情報

2016-02-19 23:33:33 | 業界雑感
【 本日3本目 】

昨日休んだのと明日が一応休みなのでいつもよりがんばっております(笑)



3月になると弊社の取引先のお店主催の展示会に弊社も参加させていただきます。

詳細はこちらから



3月5日・6日は新潟県村上市の志田刃物店さま主催の展示会に参加いたします。

私、専務、弊社従業員、西村木工さん、フジマックさん、KDSさん、バクマ工業さんの大軍団での参加です。


3月12日・13日は愛知県豊田市の三宅商会さまで私が出張に合わせての参加です。

毎年このブログ情報を見て遠方から来店される常連さんがいらっしゃいます。


3月26日・27日は新潟県上越市の上野金物さまで専務が参加します。

残念ながら今はそのお店がなくなりましたが、以前弊社が上越で長く展示会に出ていた時の
大工さんがたくさんお見えになっています。


どの会場でも普段そのお店とお取り引きがない方でも
受付で「橘産業のブログを見て来た」と言っていただけば入場できますので
お近くで興味がある方はお越しください。

そして弊社のコーナーでも「ブログを見て来た」と言ってください。

時々何も言わずに商品をお買い上げされて伝票をきる時に住所を聞いて
「ずいぶん遠いところからお出でですね。」と言って初めて
「橘さんのブログを見て来ました」と。

「早く言ってよ~(笑)」です。

よろしくお願い致します。
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「下り輪打ち」のミニ情報

2016-02-19 22:53:09 | ミニ情報
【 本日2本目 】







ノミの桂を下げる「下り輪打ち」です。

「さがりわうち」と読むのですが、メーカーの説明書が「下り輪打ち」と漢字で書いてあるので
「くだりわうち」と言われることもよくあります。

「さがり」で漢字変換すると「下がり」も「下り」も出てくるので間違いではないのですが・・・。


この道具は30年以上前にはすでにあったようですが、
正直弊社ではそれほど数量が売れる道具ではありませんでした。

15年ほど前から始めたネット販売で紹介したところ
若い人に「便利な新製品が発売されたのですね?」と売れるようになりました。

実はあなたが生まれる前からあった道具なのですが(笑)

販売店に置いてあっても何に使う道具かわからずそのまま不良在庫化していることもあったので
ネットで使い方を紹介することでお店の商品も回転するようになりました。


これを使わないで桂を下げるには普通に端から叩くと斜めに下って動かなくなったり
小さいバールを上にかぶせて叩くと桂の対角線上に傷跡がつくなどの不備がありました。

この「下り輪打ち」を桂にかぶせて叩くと平均して力がかかるのできれいに下って
傷もつかないので便利な道具だと重宝されています。

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出張最終日そして帰宅

2016-02-19 22:31:49 | おいしいよ
昨日の話。

快晴のお天気の下、出張最終日もほぼ順調に終了。

社長さんが留守のお店があったのですが帰宅したらFAXで注文が入ってました。


出張の最後は岐阜県の白鳥。

夏場だったらそのまま新潟に向け走るのですが、冬場は天候によってはこんなこともあるので
民宿を予約しておいて安全のため泊まります。

以前は夕食付きでしたが、おばさんの都合で最近では夕食は残念ながら外食で。

カフェ&レストラン 日高

空は雲ひとつない快晴で気温は2℃(これが後の話に続く)





なんとなくこれが食べたくなって・・・えっ?ダイエッ・・・聞こえません(笑)



まずはサラダから。一応「食べる順番ダイエット」(笑)



みそがたっぷり



そんなに厚くはないけれど揚げたてのロースかつにみそが美味い!






で、今朝。

放射冷却現象で車のフロントガラスがこの冬一番のガリガリに凍ってました。

エンジンかけてフロントガラスに暖かい風を吹き出して自然に解かします。



おばさんのサービス朝食をいただいてガラスもきれいに融けたので7時半ころ出発。

この西日本特有?の玉子焼きのサンドイッチが抜群に美味いのです。



全く雪の心配がない中、快適な4時間のドライブで与板に午前中無事到着。

午後からは溜まった仕事と出張中の仕事で結構大忙しでした。

一応明日から連休ですが、いろいろと忙しくなりそうです。

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「シャープニングガイド」のミニ情報

2016-02-17 23:42:45 | ミニ情報




はっきりした日時は忘れましたがかなり以前与板町で研ぎの講習会があり
故松田豐氏が講演されました。

その時に「皆さんは幅の狭い1分や2分のノミはどうやって研いでいますか?」と
問いかけられました。

その答えは・・・・

2枚の木でノミを挟む冶具(じぐ)を自分で作りその木ごと砥石で研ぐとのことでした。

その時にこんなに研ぎの上手な先生でも鍛錬して狭いノミを研ぐのではなく、
頭を切り替えて冶具を作るのかと感心しました。

だったら自分で冶具を作る代わりに出来合いの道具を使ってもいいじゃないかと
この商品の紹介を思いつきネットや展示会で紹介するようになりました。

展示会などでも「幅の狭いノミを研ぐのに便利」というところをアピールすると
おもしろいように売れます。

ネットでも常に売れ筋商品の上位にランクインしているロングセラーの道具です。

これを使って幅の狭いノミをきちんと研いでみませんか?


なぜか「これで寸八鉋は研げますか?」と聞かれることもあります。

物理的には挟めるので可能ですが、プロはこんなマネはしないですね(笑)



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餃子の王将 「選べるジャストサイズセット」

2016-02-17 23:04:32 | おいしいよ
今日も一日寒かった、でも晴れているのが幸いです。

ニュースなどを見ると北陸方面は雪のようですが、こちらのいるとそんなことを忘れてしまいます。

でももうすぐそこへ戻りますよ(笑)



今日は途中のお店で社長さんがお留守でようやく帰ってこられてもお忙しくて
他の問屋さんともぶつかったりしてかなりの「時間待ち」がありましたが
なんとか予定通り一日終了。

出張前に今日泊まる予定のホテルの予約を取ろうとしたら料金がかなり高騰していたので、
検索して新しいホテルの予約を取って本日初チェックイン。

その前にここ「餃子の王将」で夕食を。



前回久しぶり利用した時に見つけた「ジャストサイズメニュー」の新メニューから。



エビチリをセレクト

おお~、贅沢だ(笑)









どれも少しずついろいろなメニューがいただけるのでこれはいいですね。

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「角面取鉋 ダボ式・幅広」のミニ情報

2016-02-16 22:19:14 | ミニ情報
【 本日2本目 】

角面取鉋/猿面取鉋

面を取る角度で角面取鉋と猿面取鉋があります。





ほとんど注文されることがない珍しい角面取鉋を2種類紹介します。

角面取鉋 幅広 42mm

普通の角面取鉋の刃の幅は30mmですが、この幅広は42mmの刃で作ってあります。

大きく面を取りたい場合用の角面取鉋です。






ダボ式角面取鉋

ボルト、蝶ネジを使わずにダボで開閉するタイプの角面取です。



この珍しい2種類の角面取も対応できるように在庫しております。

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すき家 「鶏つくね鍋定食」

2016-02-16 22:03:37 | おいしいよ


今朝の彦根は再びうっすらと白くなって寒い~。

午前中に滋賀県のお店を回って一気に約3時間の大移動で岐阜県へ。

今日は注文も割と多めにいただけて無事終了。


最近はこの夜は「夢庵」でしたが、今晩は久しぶりの「すき家」



店一押しは「牛すき鍋定食」ですが、このメニューは(個人的意見ですが)
吉野家の「牛すき鍋膳」の方が安くて美味い。

でもこちらのメニューはブロガーとしてチャレンジせねば(笑)



鶏つくね鍋定食 580円

つくねが2個裏返しでまだ熱々になってないのに出してくるのが最近のすき家のダメなところ。

吉野家の鍋は最初からあつあつで湯気がでていて美味しそうなのにこちらは湯気がない。



しばらくしてようやく湯気が上がってきました。

散々塩コメントを書きましたが、しょうがの味が香ってすごく美味しい。

一日に必要な約1/3の野菜がとれるらしいのでこれはありです。



お昼をほとんど食べてなかったので早めの夕食を食べていたのですが、
携帯で「田斎 脇差しノミ 木目仕上 8分、9分の2本」の注文が入りこれはうれしい(笑)

出張も実質残りあと2日(帰りにもう1日)ようやく先が見えてきました。


ここ多治見では先月の明日はこんなだったけど今月の明日は大丈夫でしょう(笑)

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「鉋の大きさの呼び方」のミニ情報

2016-02-15 21:51:05 | ミニ情報
【 本日2本目 】




木を削る道具の鉋(かんな)です。

同じ道具でもこれだけ大きさが違うものがあります。

左から、ミニ小鉋18mm、豆平鉋42mm、平鉋70mm、大鉋160mm(5寸3分)

平鉋70mmは、大工さんが一般に使う鉋で寸八(すんぱち)と呼ばれる鉋です。

寸八は1寸8分のことで、換算すると54mmなのに、70mmと呼ぶのはなぜ?

って思ったあなた、その疑問はもっともです。

約35年前、この業界に入った時に最初に持った疑問です。

鉋の職人さんに聞いたり調べたりしていろんな説を知りましたが、
いまだに完全に納得のいく回答が得られていません。

この特殊な呼び方は、寸四(60mm)、寸六(65mm)、寸八(70mm)、二寸(80mm)などです。

このせいでよくあるトラブル例として、

注文する方が、二寸鉋(80mm)の上の寸法というつもりで二寸五分鉋を注文した場合、
注文を受けた方は、二寸鉋は80mmとわかっているのですが、二寸五分鉋からは実寸になり
75mmの鉋を作ってしまい、「二寸鉋(80mm)より幅の狭い二寸五分鉋(75mm)なんか頼んでいない」と
キャンセルになってしまうというものです。

価格も、二寸までは寸八の○○円高(職人さんによって違う)なのですが、
二寸五分鉋は特別注文ということでかなりの割高価格になり、
幅の狭い鉋の方が高いという変な現象が起きてしまいます。

幸い途中で気がついて確認したのでトラブルにはなりませんでしたが、あやうく危ないことはありました。

碓氷さんでも、以前それでキャンセルになった「二寸五分鉋」が結構あったとの話を聞いたことがあります。

三寸鉋は実寸で約90mmなのでこのトラブルは起きません。

碓氷さんは「二寸五分鉋」と言われるとお客さんの要望を察して、
二寸鉋(80mm)と三寸鉋(90mm)の間の寸法ということで85mmを作るという話を
お聞きしたことがありました。

さすがです!


そして、大鉋は通称五寸鉋で、昔は実用品というより、龍虎などを彫金して飾りとしての要素が
大きかったのですが、最近は「削ろう会」などの影響で実際にこれを使って削る人も増えてきました。

この五寸鉋も鉋幅で五寸という鍛冶屋さんと削り幅で五寸という鍛冶屋さんがいるので要確認です!

今では、五寸鉋どころか八寸鉋、一尺鉋それ以上とどんどんエスカレートしているようですが、
それでも使いこなせる人がいるのは驚きです。


【2008/6/14:「かんないろいろ」の記事の改正 】
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