上海城市新聞 Vol.29 『6年ぶりの上海』 (その12) ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7132386ca4c8fcff8f6da0de57c31f0c
旅の6日目、1929年完成の「サッスーンハウス」に入居する「和平飯店」でトイレを借り、上海市の中央を流れ、「長江(揚子江)」に流れ込む「黄浦江(英語名:Huang Pu River)」に向かいます。「南京東路」から川沿いの「陳毅広場」に行くのに、昔は「中山東一路」の下を歩行者用地下道を通らなければいけませんでした。この地下道、薄暗く汚く空気が悪く、良い思いではありません。ところが、地下道ではなく、信号機が付いた横断歩道で渡ることが出来ました。
「陳毅広場」に立ち、対岸の「陸家嘴」の高層ビル街を眺めます。隊長が上海に住み始めた2003年12月当時、この場所から対岸を眺めると、高層建築物は、高さ420.5メートル、88階の「金茂大廈」と、467.9mのテレビ塔「東方明珠塔」だけでした。それが、今では何十棟もの高層建築物が林立しています。
「陳毅広場」を、南の「外灘気象信号台」方向に向かいます。夏休み中にも拘わらず、人が少ないですね。この辺り、昔は内外の観光客でいつも溢れかえっていて、それに伴い怪しげな物売りや客引きが跋扈(ばっこ)していました。日本人と分かると、片言の日本語で「ニセモノ ロレックス アルヨ。ミルダケ ダイジョウブネ」と言われついて行くと、倉庫に案内され、中に入るやいなやシャッターを下ろされ、何か買うまで出られなかったとか、二人組の若い女性から「日本語を勉強中です。一緒にコーヒーを飲みながら話しましょう」と言われ、行った先がぼったくりの店だったりとか、の話しをよく聞きました。在上海日本国総領事館が、注意喚起をしているのにも関わらず、日本から来た隊長の知人も被害にあってしまいました。
取り締まりが強化されたのか、そんな怪しげな人はいませんでした。記念写真屋さんも、過剰な客引きはしていません。
15分程で、“轮渡(フェリー)” の「金陵東路渡口」に到着。1989年に、自動車専用道の「延安東路隧道(トンネル)」が、2000年に「地下鉄2号線」が開通するまで、“轮渡” が「黄浦江」を渡る唯一の公共交通機関でした。自動車専用道と地下鉄の開通後も、市民の足や観光客に親しまれていて、隊長も「外灘」と「陸家嘴」を行き来する時は、風情溢れる“轮渡”をよく利用していました。6年前に上海に来た時にも乗船しました⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f3c3aca3e63fd254fc6cccbeaa503267
改札口の右手には、“轮渡售票处(チケット売場)” が有りますが、隊長はICカード乗車券の「上海公共交通卡」を使って改札口を通過。運賃は、2元(約30円)。昔は、確か“售票处”でプラスチック製のトークンを購入し、改札口に投入していた記憶があります。今では、写真左手に写っている様にスマホアプリの「上海公共交通卡」も利用出来るのですね。
丁度、“轮渡” が対岸からやって来たので乗り込みます。
船内はこんな感じです。
乗船時間5~6分で、対岸の「東昌路渡口」に到着したのが12時半頃でした。昔は、5~10分間隔で運行していたと思いますが、着いてから時刻表を見たら、今では日中の運行時間は30分毎でした。
以前は無かった階上の歩行者専用道を、地下鉄2号線の「陸家嘴站(駅)」方面に歩きます。
すると、6年前には建築中だった⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2f6fc736cf6153a3186e45431219662a高さ632メートル、128階建ての「上海中心大厦(上海タワー)」が姿を現しました。まるで、ニョキニョキと空に向かって伸びているかの如くに見えます。
昼食は、「正大広場」の中のレストランと決めていました。同ビルに着いたのが、13時頃。
「正大広場」は、2004年にオープンした地上10階、地下3階の大型ショッピングモールです。上海に住んでいた2003年12月~08年1月までの4年2ヶ月間、週末になると毎週の様にここに通っていました。と言うより、当時「陸家嘴」でまとまに食事が出来るのは、この中にしかありませんでした。
何故かピザが食べたくて、確か7Fに有ったと思い行きましたが、違うテナントになっていました。そこで、同じ7Fにある香港料理の「港麗餐廳」に入店したのが13時15分頃。
大きな窓からは、「黄浦江」と対岸の「外灘」の歴史的建物を眺めることが出来ます。
14時頃に食事を終え、「正大広場」前の円形交差点「陸家嘴環路」の上のこれも円形の歩道橋を歩きます。この歩道橋、上海に住んでいた当時はありませんでした。
歩道橋からは、「東方明珠塔」を間近に見ることが出来ます。
★続きは 『6年ぶりの上海』 (その14)で★
* 料金の情報、人民元の円換算レート(元≒15.7円)は2019年7月現在のものです *