隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

演劇 60幕 『桂宮治独演会』

2023年08月14日 | 演劇

隊長が鑑賞した芝居・ミュージカル・古典芸能・演芸を、紹介する「演劇」の60幕(回)は、『桂宮治(かつら・みやじ)独演会』をお送りします。

 

 


8月4日 (金) の夜は、『文京シビック寄席 桂宮治独演会』を、聴きに行きました。


「文京シビック寄席」に行くのは、2016年5月の 『林家たい平独演会』  以来です。


会場は、東京都文京区 「文京シビックセンター」  内の、「文京シビックホール 小ホール」。

 

 


木戸銭は、3,500円でした。


1976年(昭和51年)、東京都生まれの桂宮治さんは、化粧品販売会社のトップセールスを経て、桂伸治に弟子入り。2008年に楽屋入り。2012年、二つ目に昇進し、「NHK新人演芸大賞」を受賞。2021年2月、真打に昇進しました。

 

2022年1月からは、人気演芸バラエティ番組  『笑点』 の新メンバーに選ばれたこともあり、午後7時の開演前には、371席あるホールは満席です。


開演時間になると、幕が下りたままの会場に、4人組ダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」の『オトナブルー』の軽快な曲が流れ、ミラーボールが点滅します。

 

 


最初に、前座の落語家さんが登場して、前説を行うかと思いきや、幕が上がると、目の前に登場したのは、宮治さん本人。それも、羽織に着物の正装ではなく、アロハシャツに短パンというラフな格好です。


隊長の席は、前から5列目。3月の 「笑点」公開収録時   より、かなり前の席なので、その時より宮治さんの顔がはっきりと見えます。


先ずは、落語家らしからぬ舞台への登場の言い訳を。宮治さんの独演会の多くは、産経新聞社がプロモーターで、今回の「文京シビック寄席」も同社とのこと。


この日、宮治さんは、浅草演芸ホールの昼席出演後に、「文京シビックホール 小ホール」に来ましたが、本人抜きで、リハーサルが終了していて、この曲とミラーボールでの登場が決まっていたそうです。


さらに、「新しい学校のリーダーズ」は、常にセーラー服の衣装を着用しているので、同じ様に、セーラー服が準備されていて、これを着て下さいと言われたが、さすがにそれは断ったとのこと。


冒頭から、会場を笑いの渦に巻き込みます。さらに、サッカーをしている小学生の息子さんの話題などで、盛り上げてくれます。


続いて、口座に上がったのが、金原亭世之介(きんげんてい よのすけ)さんのお弟子さんで、前座の金原亭駒平(こまへい)さん。


演目は、“のめる” 。酒好きで、なにかにつけて「のめる」というのが口癖の男と、「つまらねえ」が口癖の友達との、罰金を設けてお互の口癖を言わない禁句合戦の、顛末話しです。


二席目に、宮治さんが、羽織に着物姿で登場です。場内は、より大きな拍手で盛り上がります。


演目は、“手水廻し(ちょうずまわし)”。最初に、さんざん、トークをしたので、「マクラ」は、ほとんどなしに、本題へ。宿屋のお客さんに手水廻しを用意してくださいと頼まれますが、それがなにかわからないで、宿屋の主人も使用人も右往左往してしまうお話です。


宮治さんが、登場人物の仕草を大げさに演じる度に、場内は大爆笑です。


楽屋に戻ることなく、次の演目“蛙茶番”です。町内の素人芝居で、舞台の頭取(仕切る役)を任じられた、商店の番頭の勘違いにより起こるドタバタのお話しです。


こちらも、宮治さんの熱演に、客席の笑いが止まりません。


ここで、15分間の「仲入り(休憩)」。


仲入り後に、衣装を替えた宮治さんが、口座に上がりました。


「トリ」 の演目は、“柳田格之進”。娘とともに長屋暮らしの貧乏浪人・柳田格之進は、大金持ちの両替商と仲良い碁仲間でした。ある晩、番頭に50両を盗んだ濡れ衣を着せられます。その後、出世した格之進と、絶縁した両替商と番頭との因縁が語られます。


仲入り前の二席とは異なる人情話。客席は、物音も立てずに、宮治さんの話に聴き入りました。


終演は、夜9時10分頃。大いに笑い、しんみりさせられた、夏の夜でした。

 

尚、「隊長のブログ」では、落語・落語家・寄席に関する記事を、これで二十二席(回)アップしたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい  。

 

 


==「演劇」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/e1e335843a7bf9f47fc197f5958cfbd8

1~45幕 省略

46幕 2018/11/10『普通の女♪就活とダイエットと』赤坂明日にかける橋 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d257db7e913a92e72c93f1d6050ae5d4

47幕 2018/11/26『ミュージカル「しあわせのタネ」』座・高円寺 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/cc6c31e45c24b08eb40f63aedf967adf

48幕 2019/6/24 『ウーマン・イン・マインド』北とぴあペガサスホール https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/452bd4d762444de1889353879a056c39

49幕 2019/9/25 『めんたいぴりり 未来永劫編』明治座 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bcab3f989cbd31be240e0c38e853777b

50幕 2019/10/3 『劇団匂組「花と爆弾」』下北沢OFF・OFFシアター https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/53733df297b1fc69c1e02ffe77332410

51幕 2020/9/18 『農園ぱらだいす~愛しのアマゾネス~』 下北沢・駅前劇場  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a55c8102c183f4bafd75b26de315bc76

52幕 2021/4/14 『変面ショー&琵琶演奏会』 日中友好会館  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2d715cd4b75f6a1c726d945bed800b74

53幕 2021/9/5  『劇団匂組「みすゞかる」』 中野劇場MOMO  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/57e4a032caa22c91d87899191e22f0a7

54幕 2022/3/25 『東京演劇アンサンブル「彼女たちの断片」』 伝承ホール  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/201b0b4f56f05f31e570fdfcab837f5c 

55幕 2022/7/6  『方の会「三姉妹-紅い花たち-」』 築地本願寺ブディストホール  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e747a9c8702246ecda6c76980c470a1b

56幕 2022/9/15 『三好美智子 和田幾子「女優二人の朗読会」』  お江戸日本橋亭  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/edfead108cb59d9f25da4ca938a3403c

番外編 2022/10/3 『訃報:三遊亭円楽さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a11329027ca4a4742bf2eb25f34105e5

57幕 2022/10/13『劇団匂組「みやこほたる」』 下北沢 OFF・OFFシアター  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed65c2bb1296a43d8cd58299e36b4ec6

58幕 2023/2/9  『「笑点」新メンバーは、春風亭一之輔』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b5f83295c2d0f72edc141c85d7a41420

59幕 2023/4/26 『「笑点」公開収録に参加』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3642afb52b8daab230f55597e78d27ec

 

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