上海城市新聞 Vol.21 『寝台列車初体験』(その4)はこちら⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3f21681b0d7480a70b46a09f5a2ca0b6
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【3日目:11月9日(金)】河南省信陽市に到着
“自宅でくつろいでいると、突然、大地震が起こり、体が揺れて立っていられません!もの凄い音もします!”
夢をみていました。夢だと気がついてからも、しばらくは、自分がどこにいるのかわかりませんでした。日本にいるのではなく、中国国内を走る、寝台列車のベッドの上です。
大きな揺れと音の正体は、スピードを上げて走る列車でした。合肥を出発してから、それまでの都市部は離れ、かなりスピードをアップしたようです。
線路の軌道(きどう)が良くないのか、車両が古いのか、スピードの上げすぎか、このままだと脱線するかと思えるくらいの揺れと音です。
しかし、しばらくするとこの揺れと音にも慣れて、車両内の様子を観察する余裕も出てきました。仲間とトランプをする乗客、本を読んでいる乗客、窓から真っ暗な車外を見つめている乗客、食事をしている乗客、さまざまです。
そして、物売りが車内を通ります。弁当、果物、飲料、お菓子、さまざまな売り子達が通るのですが、制服を着ていないので、正式な販売員なのか、無許可なのか判断がつきません。
そんな物売りの中で、迷惑なのが、テニスボール位の大きさのボールの売り子です。このボールは、床に投げつけるとその反動で光ります。それを、照明を落とした、狭い車内の通路の床に投げつけているのです。投げつける度に、音もします。
便利だなと思ったのが、携帯電話・スマホの充電器売りです。コンセントを挿さずに充電が出来る優れものです。確かに、12時間以上列車内で過ごすので、携帯電話・スマホの電池切れも起こるでしょう。隊長のスマホの電池残量も少なくなっていました。値段を聞くと100元 (約1,300円) 、安くはありません。どうせ日本に帰国してからは使うこともないでしょうから、値段を聞いて買うのをやめましした。
車内の観察も飽きて、電池の消耗を防ぐためスマホで音楽を聴くのもやめて、ベッドの上で眼をつぶっていると、再び眠ってしまったようです。
次に眼ざめたのは、車内がざわざわし始めた頃です。信陽への到着30分前、既に身支度を始めた乗客もいます。トイレ、洗面所には列が出来ていました。
車掌さんが、コンパートメントに来て、寝ている乗客を起こし、『卧铺証』を回収し、切符を返してくれます。
信陽駅に到着したのは、午前5時10分。12時間40分の長い旅が終わりました。外は、まだ真っ暗です。そして、寒い!
改札口を出て、まず向かったのは駅の建物内にある「肯徳基 (ケンタッキーフライドチキン)」です。ここで朝食 を取ってから、ホテルに向うつもりです。
24時間営業の店内には、前の列車で到着したと思われる人達でほぼ満席です。中には、椅子を集めてその上で横になって仮眠を取っている人もいます。
【「24小時 (時間) 営業」のKFC】
一息ついてから、駅前でタクシーを拾い、常宿の「信合中州国際飯店」に向かいました。タクシー料金は、初乗り運賃の5元 (約65円) 。
信陽は物価が安いですね。タクシーの初乗り運賃が、上海の14元(約180円)の1/3程ですから。
ホテルにチェックインしたのは、午前6時10分でした。料金は、朝食付きで一泊326元 (約4,200円) 。このホテルに2泊します。
部屋に入るやいなや、ベッドに潜りこみました。揺れないベッドの寝心地は最高です!
==続きは、上海城市新聞 Vol.21 『寝台列車初体験』(その6)で ==
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