隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第604回は、『ドラマ 「マル秘の密子さん」』をお送りします。
民放各局の7月から始まった “夏の連続TVドラマ(連ドラ)”、多くの作品が放送されています。その中で隊長が初回から観ているは、六作品です。以前は、8本前後を観ていましたが、最近は事前の情報を元に、興味を惹くドラマだけに絞っています。
その “夏の連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、『笑うマトリョーシカ』 、
二作品目は、『海のはじまり』 、
三作品目が、『新宿野戦病院』 、
四作品目は、『ギークス~警察署の変人たち~』、でした。
今日ご紹介する『マル秘の密子さん』は、日本テレビ系列「土ドラ10」枠で、7月13日から放送開始されました。放送時間は、毎週土曜日の 22:00 ~ 22:54。
本作品は、謎に包まれた “トータルコーディネーター” 本宮密子が、不運続きのシングルマザーを華麗なる“女社長”に大変身させようとする物語です。
脚本は、丑尾健太郎、藤岡明子、上野詩織、ばばたくみによる完全オリジナル作品。
丑尾健太郎さん脚本のドラマは、2023年4月期連ドラ 『それってパクリじゃないですか?』 などを、紹介しています。
主人公の謎に包まれた“トータルコーディネーター” 本宮密子を演じるのは、福原 遥(はるか)。
尚、「隊長のブログ」では、福原遥さんが出演する作品・番組を、これで11本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
物語のカギを握る不運続きのシングルマザー・今井夏 役は、松雪泰子。
他の共演者:小柳ルミ子、渡辺真起子、神保悟志、清水尋也、吉柳咲良、上杉柊平、志田彩良、ほか。
主題歌は、Superfly の「Charade」。
第1話のあらすじ:「あなたが変われば、世界は変わる」。ファッション、メーク、メンタル、ありとあらゆることをサポートし、どんな依頼もかなえるトータルコーディネーター・本宮密子(福原遥)。目的のためなら手段をいとわず、依頼者を必ず成功に導く密子は、果たして天使か、悪魔か。謎多き密子が新たにコーディネートする相手は、ある日突然、平凡なシングルマザーから大企業の大株主になってしまった今井夏(松雪泰子)。
ダマされやすくてお人よし。夫にも逃げられ、女手一つで長男・智(清水尋也)と長女・彩(吉柳咲良)を育ててきた夏。介護士として働く夏は、半年前、火事の現場で倒れていた『九条開発』の社長・九条謙一(神保悟志)を助けたことから謙一に気に入られ、退院後のケアも担当していましたが、付きっきりの介護もむなしく謙一は急逝してしいます。すると信じられないことに、謙一の遺言により、謙一が保有する『九条開発』の株式すべてを夏が譲り受けることになってしまいました。
しかし、『九条開発』は代々同族経営が続く大企業。本当に自分たちが株をもらっていいものか、降って湧いた話に今井家一同は困惑しますが。。。そんな今井家に密子がやって来ました!「九条謙一さまから依頼されて参りました。トータルコーディネーターの本宮密子と申します」。生前の謙一から、万が一のときには今井家を支えるよう頼まれていたという密子は、家に上がるなり、「インテリアの交通渋滞」と毒づいて部屋を片付け始めます。突然現れた得体の知れない密子に、今井家はさらに戸惑うのでした。
そんな中、『九条開発』の新社長の座を争う長男・遥人(上杉柊平)と長女・玲香(志田彩良)が、株を奪い返すため、夏に取引を持ち掛けてきます。うまく言いくるめられてしまう夏は、株を返そうとしますが。。。
8月17日放送・第5話までの感想:隊長のドラマに対する持論は、「原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本作品は持論通りの作品となっています。
貧乏で不運続きの夏が、密子のコーディネートにより大企業の社長になるサクセスストーリーかと思い観始めましたが、密子が九条家への復讐のために夏を利用していくサスペンスドラマになってきて、秀逸なドラマに思えてきました。
四人の作家による共同脚本というので、ストーリーの連続性に齟齬が生じるのかと懸念しましたが、その傾向はありません。第5話までの脚本家を見てみると、四人の中で一番経験豊富な丑尾健太郎がメインで、他の三人がアシストする形になっているようです。
主役の福原遥さん。隊長が、彼女に注目し始めたのは、2017年3月公開、広瀬すずさん主演の映画『チア☆ダン』 からです。
『チア☆ダン』 では、気の弱いオタク系アイドルダンスを踊る、永井あゆみ役でした。それ以来の役どころは、周りに流されやすいか弱い女の子のイメージでしたが、本作品では、復讐に燃え、時には殺人をも辞さない、冷血さを持ち合わせているかと思いきや、家族思いの優しさを持ち合わせている、密子と言う、難しい役どころを好演しています。
その一皮向けたような彼女の演技を引き出しているのが、夏役のベテラン共演者・松雪泰子さんでしょう。第4話での密子が、殺人を犯そうとした寸前に、夏に止められ、夏の前で涙を流しながら、つらい過去を話し始める密子。つられ泣きする夏。圧巻の二人の演技でした。
エンディングに流れる、Superfly さんの「Charade」。ドラマチックな歌詞と曲が、本作品を盛りあげています。
第6話以降、単なる復讐劇に終わるか、ハッピーエンドになるのか、今後の展開が楽しみです。
尚、『マル秘の密子さん』次回・第6話は、8月24日(土)よる10時からの放送予定です。
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