2005年2月発売。20周年を迎えたAIR JORDAN。まさにNIKEシューズの歴史といっても過言ではない。
足甲部分のストラップにジャンプマンや、ウイングマーク、そしてジョーダン本人の顔、CM競演した映画監督スパイク・リーの顔、ジョーダン愛用の車、背番号、歴代AIR JORDANなど、ジョーダンの歴史を語る上で外せない重要なポイントをレーザーアートで表現している。
もちろんデザインだけでなくシューズのテクノロジーも最高級で、ヒールと足首の保護を目的として装備されているサポートパーツはストラップによって自由にホールド感を得られる。ただ、これは邪魔という人もいるだろうし、足首にもろにかかるので動きにくいという方も居られるかもしれない。
そしてソールは今までのシューズに見られなかったソールになっている。肉球のようなパーツがついていて、内部にはIPS(Independence podular suspension/独立ポジュラーサスペンション)コラムを搭載していて、それぞれの部分に最高のクッショニングと反発性を生み出す。履き心地はかなりいい。歴代AIR JORDANの中でもベスト5に入る。
ただ、このシューズは普通のシューズに比べ履くのに時間が多少かかる。さっと履いてさっとプレイしたいという人にはお勧めできないシューズ。
しかし、最高の履き心地、クッショニング、デザイン、どれを取っても最高級のシューズである。
現在も手に入る。ただこのカラーは希少で、探さないと見つからないモデル。23000円~程。
2004年9月発売。アテネオリンピックを記念されたモデル。ボックスも通常の黒×シルバーではなく、ゴールド×ネイビーのスペシャルボックスになっている。ちなみにこのオリンピックカラーはオリンピックでは誰にも着用されなかった。SEの意味はSpecial EditionやSecond Editionとも言われている。
甲の部分全体を覆うアッパーからヒールまで続くカヴァー“シュラウド”がキレイさっぱり取れていて履き易くなっている。
XIXを着用する時に、めんどくさいと思う人はいるだろう。しかし、SEならすぐに着用でき、しかもXIXよりも若干ではあるものの軽量化されている。
XIXと同じく、ミッドソールにフルレングスズーム・エア、後足部に更にズーム・エアを重ねて入れ抜群のクッション性、反発性を重ね持つ。
NBAでも多くのプレイヤーが着用していた。当時レイカーズに所属していたゲイリー・ペイトン(現マイアミ・ヒート)はSEのレイカーズカラーをファイナルなどで着用していた。
今現在も手に入るモデル。値段は23000円程。
甲の部分全体を覆うアッパーからヒールまで続くカヴァー“シュラウド”。驚いた事にシューレースは使われておらず、ドローコードのようなもので締めつける。それと同時に調節可能なヒールストラップと連繋してフィット性、ホールド性をかなり、高める。
ミッドソールには後期ジョーダンシリーズおなじみの、フルレングスズーム・エアと、後足部に更にズーム・エアを重ねて入れ抜群のクッション性、反発性を重ね持つ。
NBAでは実際にこのカラーリングをジェイソン・キッド(ニュージャージー・ネッツ)が着用していた。その他カラーは多くのジョーダン・ブランド契約者に着用されていた。
今現在も手に入るモデル。値段は24000円~程。
2003年11月に発売。XⅧのアップデート版。
18.5という初の試みもそうだが、これは、デザインを見た瞬間に惚れた。カバーが外されており、XⅧよりも履きやすい。
ただ、「.5」というのは名ばかりであって、カバーが取れただけで、XⅧとほとんど変わらない。
NBAではデンバー・ナゲッツのエース、カーメロ・アンソニーが、このカラーやデンバー・ナゲッツカラーをしばしば着用していた。
そして、XⅧと同様、履き口が狭く、かなりタイトになっている為、しんどい。
現在でも探せば見つかるモデル。15000~20000円程。
2003年2月発売。ジョーダンがコートで着用した最後のモデル。この黒×青のみスウェード素材で出来ている為、簡単に埃やゴミが付くので、ジョーダンロゴの付いたブラシが付属されている。(ジョーダンは主に白×青を着用。)
テート・キュービスによるデザイン・インスピレーションはジョーダンの愛車、Ferrari・Lamborghiniから得ている。運転説明書が入っていたり、思いっきり車をイメージしている。
機能は全て中に詰めており、余計なもの一切ない。「Simple is the best.」とでも言わんばかりのモデル。そのシンプルさゆえなのか、発売当初は(売り上げが)好調ではなかったが、ジョーダンが引退し、皆が欲しくなった頃には相当なプレミアがついていた。
ウィザーズに復帰した2年間、膝の痛みに悩まされたジョーダンの為に踵部分はZOOM AIRが二重になっているダブルスタック ズームエアを搭載し抜群のクッション性を保つ。
現在はほとんど手には入らない。手に入れたいのであっても30000円以上は覚悟しておかないと駄目だろう。
AIR JORDANは再び主人によって着用された―。プレシーズンゲームなどではⅢ RETRO、Ⅸ RETROや、XⅥや、色々なシューズを履いたジョーダンだったが、シーズンを通して着用したのはこのXⅦ。
XⅥから継続された取り外し可能なメッシュカヴァー付き。このカヴァーのサイドには17の文字と、音符が刻まれている。これはジョーダンが好むジャズの音符らしい。ジョーダンは主にカヴァーを外してプレイをしていたが、このカヴァーには紐が解けるのを防止する役目もある。タイトであるので、自身のサイズから0.5から1㎝サイズアップをお勧めする。
ジェラルミンケースに入っており、メイキング映像のCD-ROM付きであるがゆえに日本円で25000円と非常に高額ながら、ジョーダンNBA復帰も手伝い、売り上げは好調で、瞬く間に売り切れた。ベストサイズ(27~29㎝)はもう余り見かけないが、現在も探せば見つかるものの、高額で、40000円近くで売買されている。
2004年初春に発売された。
オリジナルにはないローカットモデルで、斬新なモデルであった。
が…ほとんど注目されることはなく、定価で販売され、価格も次第に下がっていき、アウトレットショップで販売される程になっていた。ローカットなので、タウンシューズで履く人も多いかと思うが、XⅡはバスケットでこそ、その実力を発揮する。ミッドでは足首にかかり、着用しにくいと言う方はこちらをお勧めする。
現在も探せば、手に入るモデル。値段も12000~15000円程。
限定モデルであり、デンバー・ナゲッツのルーキースター、カーメロ・アンソニー着用のモデルとなって、価格は一気に高騰し、瞬く間に市場から姿を消したモデルでもあった。
そして同年5月、満を持してのMEN'sでの発売。価格は高値で、入荷数も限られており、非常にレアなモデルとなった。TAKA本人もインターネットで探しまくり、少し高値ではあったものの、迷うことなく購入したが、自身のサイズは最後の1足であり、迷っていたら手に入れられてなかったかもしれなかった。
日本では即完売状態で、数日後にはどこのショップも売り切れ、再入荷なしの状態だった。しかし、同年8月、TAKAはアメリカ、デンバーに渡米。デンバーにあるナイキ・タウンを訪れると…$99(日本円でおよそ、1万円程)で売られているではないか!なんと、デンバー・ナゲッツのホームタウン、デンバーのナイキ・タウンではセールされていた…。
今では絶対に手に入らないモデルであり、価格も高額である。
タウンシューズとしての人気はごく普通ではあるものの、プレイヤーには非常に好評で、NBAでもRETROとして復刻された時、ゲイリー・ペイトン(現HEAT)、レイ・アレン(SONICS)、マイケル・フィンリー(現SPURS)、マイク・ビビー(KINGS)など多数の選手が着用していた非常に実戦向きのモデルである。
日本で初お披露目されたのは、「NIKE HOOP HEROES」でジョーダン本人が初来日した時。日本では、ジョーダン本人が着用しているのを生で見て、一躍人気モデルとなった。定価16000円が28000円程まで上昇し、手に入らない状態が続いたが、ある程度までいくと、価格は大下落。XⅢが発売される頃には5000円のセール価格で売られているSHOPもあった。
TAKA本人が生まれて初めて購入したAIR JORDANであり、非常にお気に入りの一足で、1番長く使ったAIR JORDANかもしれない。TAKAのMy Favorite AIR JORDANベスト5に入る程。少し硬く、重く感じるかもしれないが、それは最初のみ。足に馴染めば非常に最高の相棒になること間違いなし。
RETROでもこのカラーはLOWでしか、発売されておらず、オリジナルは今ではほとんど見かけないが、探せば見るかるかもしれないモデル。値段もピンからキリまで。
こちらは95年製のオリジナル。96年、前年のプレーオフでオーランド・マジックに屈辱の敗退を喫し、オフに厳しいウェイトトレーニングを重ねたジョーダンの足元を支えたシューズ。
この年シカゴ・ブルズはNBA記録の72勝10敗という成績で圧倒的な強さを誇り、NBA優勝を成し遂げた。このシューズもそんなブルズ人気と共に価格高騰。日本では一時は10万円近くまで上がり、以上な人気となった。メッシュ素材、エナメル、クリアソールなどをバランス良く使い、今までにない非常に美しいAIR JORDANであり、新しい時代を感じさせた。
しかし、クリアソール、メッシュ素材共に、時間の経過と共に黄ばみ始め、(白を多く使ってるモデル。)美しい面影がなくなってしまう所など、課題点も多かった。
現在ではほとんど手に入らない。もし、購入できるとしても価格は、30000円近くを覚悟しておかなければならないだろう。