令和5年1月⒗日月曜月
大石先生は学校から8キロも離れた自宅から、自転車で通って来ます。
自転車に乗りやすいようにと、お母さんの着物を自分で作ったものでし
た。そうとは知らない村の人達は、最初はおてんばでハイカラぶった、
寄り付きがたい女と思っていました。
一年生と2年生のクラスで、最初の出席点呼から…「さ、みんな、名
前をよばれたら、大きな声でへんじするんですよ。
…岡田磯吉君。」一番前の席にいたちびの礒吉君が 気おくれしたの
かはじめて君と言われて、ちゃんとびっくりしたのかのどにつかえてし
まった。
「岡田礒吉くん、いないんですか。」・・いちばん後ろの席の、ずぬ
けて大きな男の子がビクリするほど大声でこたえた「いる。」
〈じゃあ、はいってへんじするのよ。岡田礒吉くん。」
・そんきよへんじせえ」2年生の女の子が、小さな声でけしかけてい
る。「みんなそんきっていうの?」先生にきかれて みんなはいちよう
にうなづいた。
「そう そんなら礒吉のそんきさん。」又どっとわらうなかで、先生
もいっしょにわらいだしながらえんぴつをうごかしながら、そのよびな
を出席簿に小さくつけこんだ。
「つぎに 竹下竹一くん。」「はい」りこうそうな男の子である。
「そうそう」はっきりと、よくおへんじできたわ。・・・そのつぎは
徳田吉次くん」徳田吉次がいきをすいこんで、ちょっとまをおいたと
ころを、さっき「いる。」といった子が、すこしいい気になっ顔つきで
すかさず 「きっちん。」とさけんだ。
みんながまたわらいだしたことで 相沢仁太というその子はますま
すいい気になりつぎによんだ盛岡正のときも、「タンコ。」とどなった
そしてじぶんの番になると、いっそう大声で,はああい。」
先生は笑顔の中で、すこしたしなめるように、「相沢仁太くんは、す
こしおせっかいね,こえも大きすぎるはー-こんどよばれた人が、ちゃん
とへんじしてね・・・川本松江さん・・「はい.」あなたのこと、みんなは
どういうの 」「まっちゃん。」
「西口ミサ子さん。」「はい」「ミサちゃんていうんでしょ。」
かの女もまた かぶりをふり 「ミイさん、いうん。」
さいごのときは45分の授業は終了してしまいました。
次は2学期の・・以下省略・・
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