旅行の醍醐味は、風呂に入ること。この際温泉であるかどうかは問題ではない。裸の付き合いが重要なのである。普段、我々の大学は裸の付き合いが多い。この表現は語弊しかないが、これは全寮制で大浴場だからである。しかし日常生活における風呂というのは作業に過ぎず、そこにとりわけ意味はない。あえて場所を移して裸の付き合いをすることに意味があるのである。非日常空間に於ける入浴は作業ではなく、創造である。だからみんな温泉旅館に泊まりたがるのだ。というわけで、周囲から笑われながらも、5年の先輩と一緒に風呂に浸からせてもらった。真面目な話から下衆い話まで。先輩のことを全面的に信頼していろいろ話してしまった(笑)。これはまた、有意義なひとときでございました。実委のみなさま、おつかれさま。医大生・たきいです。
さて、この話題を書いていいのか若干疑問には思っているのだが(笑)、どうやらCBTの合格基準点が上がる見込みらしい。再来年度本格施行予定。CBTとは、Computer Based Testingの略。ポリクリ或いはBSLと呼ばれる病棟実習の課程に進む前に全国統一のテストがあるのだ。云わば「プレ国試」みたいな感覚か。ふつう、医学部の4年生が受験し、合格すれば5年生から晴れて病棟実習でスチューデントドクターを名乗るわけだが、ストイックなうちの大学だけは3年生のときに受けさせられる。中高一貫校カリキュラムで高2までに全教育課程を修了させ、高3はただただ受験勉強…というノリを医学教育でも実施されているから、のんびりとした気質の田舎者の学生としてはたまったもんじゃない(笑)。
そのCBT、合格基準点は大学おのおのが決めてよい仕組みになっているとかいう噂もあって、いくつかのボーダーラインが準備されているらしいが、多くの大学では6割で合格になっているようだ。普通は落ちない試験とわれわれの大学の先輩たちは言っている。絶対評価になっているからか。
医学部を通常6年間で卒業し、しばしば「国試」と称される医師国家試験に合格すれば医師免許が交付される。およそ9割という合格率の高さからしばしば「簡単な試験」と何も知らぬ人からは誤解を受けるらしいが、そんなことはない。医学部の低学年からみたら6年生というのは神同然であって、直近我々が四苦八苦している度重なる試験をすべてパスしてきた偉大な先輩方なのだ。その学習量は並大抵のものではない。さらには医学部というは入学するのもなかなか大変で、筆者のような日本史が一番勉強していて楽しいとか言っていた人間にとっては大学受験の壁の高さというのも相当なものなのである。それをすべてくりぬけていた人間がこぞって試験を受けても、1割もの人が落ちてしまうというのだから、合格率9割というも、実は恐ろしい数字なのである。
国試前哨戦であるCBT、絶対評価の6割合格を取りやめて、下1割の人間を落とすような仕組みに変わるらしい。プレ国試がより国試に近づくということである。例年通りの結果が出ると、5パーセントの合格率の上昇が予想されているのだとか。つまりは65パーセント。
まだまだCBTも他人事のような気がしていたが、来年受験せねばならぬのか。恐ろしい。筆者のような劣等生に至っては焦燥感しかない。
センター試験云々の話もそうだが、教育制度の変更に振り回される学生というのも、気が気でないものである。凡人の人間にとっては特に。
(台風18号に殺意しか感じていない人(笑))
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