単行本1巻発売のころからご紹介している病理医マンガ「フラジャイル」。今やフジテレビでドラマ化されているのでもうわたくしが宣伝しなくてもいいかなとすら思ってしまうほどの成長ぶりですが(笑)、最新刊の5巻が手に入ったのでその感想をば。医大生・たきいです。
![]() | フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(5) (アフタヌーンコミックス) |
草水敏,恵三朗 | |
講談社 |
最新刊は、定年間際の放射線科医・高柴先生が物語を導きます。
過去の描写が深い。泰然自若といった雰囲気のベテランドクターの若き日々はどうだったんだろう、現実世界で自分が知っているなんとか先生も昔は熱血漢だったのではないかとか妄想が深まってしまう構成でした。
なんといってもラストシーン。「カンファを荒らす」として名高いあの岸先生が
「長年のご指導感謝します」
と言って深々と礼をしているところは感動してしまいました。
性格と口と人相が最悪だという岸先生もが敬意を払った高柴先生の過去とは。ドラマからはいったあなたも原作を是非お手にとってみてください。
(こんがらがりがちな小児科的知識もネタにしたマンガがあると記憶しやすくなって嬉しい人(笑))