医大生・たきいです。

医大生的独言。

「声に出して踏みたい韻」を読んで

2016-01-26 23:59:59 | 読書感想文

全国的に寒いようですね。春はもうすぐそこと信じていまの時期を乗り越えたいものです。医大生・たきいです。




さて、本日ご紹介したいのがこの一冊。

声に出して踏みたい韻
細川 貴英
オーム社


日本人の韻リテラシーの向上を願って書かれた本。「「ラッパーが踏むやつ(笑)」の「(笑)」を取り除くために書かれた」とありました。副題には「ヒット曲に隠された知られざる魅力」とありますが、今まで気づかなかった韻の奥深さに気付かされます。著者渾身のご自身の楽曲の韻解説は常人には為せない技に思えます。一歩間違うと自分のダジャレを解説しちゃう痛いおっさんになりかねない危険なテーマですが、本書では最後までクールに締められていて流石だなと感心いたしました。

そんな本書の著者はWebエンジニアの細川貴英さん(@takahide_h )
出身は慶應義塾大学で、理工学部と法学部で学部は違うけれど、カリスマブロガーはあちゅうさんと同学年のようです。なんとお友達なよう。Twitterでお二方ともフォローさせていただいているのでたまにやりとりしているところがタイムラインに流れてきますが、慶應って大物揃いなんですね…。本書の終わりには、学校へ行こう!で我々の世代には有名なCo.慶應さんとの対談もあって豪華に仕上がっています。




実は細川貴英さんのことは、浪人していたときから存じ上げておりました。この本読みましたよ。

微積で解いて得する物理―力学/電磁気学がスラスラ解ける
細川 貴英
オーム社


「微積で解いて得する物理」を読んで以来、微分積分学の数式の意味をよく考えるようになって世界が変わった感じが当時はしていました。今や物理も数学もかなり忘れてしまっているので詳しい内容は怪しいですが、印象は今でも強く残っています。若くして本出版しちゃうなんてカッコイイと、私の中では昔から憧れの頭がいいお兄さん的ポジションに君臨なさっておられます。実は下の名前も漢字違いで親近感があるのでいつかお会いしたい方です。

運動方程式をテーマにしたラップもあります。数年前にYouTubeでみたことがありましたが、この解説が聞ける日が来るとは思ってませんでした(笑)。4章の「ステップを踏んで韻を踏もう」がアツいので読みどころです。


せっかくなので、医大生ブロガーの筆者も韻にチャレンジしてみますか。テーマは「急にブログで韻を踏むとか宣言してみるも周りからは冷たい視線が送られる、それでも張り切っちゃってる俺」です。

ブログ更新
踏もう押韻
向こう放任
言おう going


――(うおうおうい)で踏みました

期待敬愛
医大生たきい


――(いあいえいあい)で踏みました。「たきい」は「たきー」と発音する人が多いので長音符に母音なしとみなして許してください。てか今初めて気が付いたけれど、「いだいせいたきー」って母音だけは回文だったんですね。こういう気づきの視点が持てるようになるのが本書のスゴイところです。

…しかし下手だ、…修業してきます。



「日本語って楽しいな」と日本語をじっくり味わえた一冊でした。よかったらお手に取ってみてください。







(死ぬまでに一冊は本を出したい人(笑))






声に出して踏みたい韻
細川 貴英
オーム社