今日は
毎月2回ある月忌参りの1回目の日
朝 玄関アプローチを掃き掃除してると
T大卒のご住職が早々とやって来られた
慌てて箒と塵取りを片付け
家の中に入って手を洗った
1回目は大抵8時前にやって来られるのだが
2回目が遅く8時半頃になることもあって…
でももう時間を気にして
ヤキモキすることはなくなった
というのも
初孫くんが小学生になって
送る時間を気にしなくてもよくなったから
というかすでにその時間には登校済みで…
8時までには登校するようにというのが
学校からの指導だから…
お孫さん
嫌がらずに小学校へ行ってますか？
う〜ん…
まだ3〜4日目ですから何とも…
そりゃそうですね笑
ご住職も大変だ
檀家ごとの家庭事情など
ある程度は覚えとかないと…
もちろん
老いぼれジジイがマラソンを走ってることも
とっくに承知済みで
実際に何度もジョグ姿を見られてるらしく…
そうなんだよなぁ
走ってる最中は
誰の車とすれ違ったかなんて
いちいち気にしてられなくて…
実際にいろんな人に見られてるんだろうなぁ
ポンコツジジイの走ってる姿…
まぁ
ヤバいとこを見られてるわけじゃないから
いいんだけど…
ヤバいとこ？
ご住職が帰られたあと
早速いつものジョグに出かけようと…
この子をお供にして…
昨日ほど調子良く感じたわけじゃないけど
走り出してみるとまぁまぁの感じ
なので
いつもの10キロじゃなくて
今日は13キロを走ろうと…
もちろんゆるジョグで…
ハーフ大会まであと2週間あまりだけど
ミニ変化走やペース走紛いは
もう走らないでおこうと…
というのも
これだけ暖かくなってくると
汗だくになるのはもちろんだけど
オンボロ老体が持たなくなってきたと…
だからもう頑張りすぎないで
ゆるゆるとジョグだけで行こうと…
なんだか
69歳になった途端に
急にポンコツ度合いも進んだように感じて…
だから
距離の短長だけのバリエーションで
日々のジョグを重ねて行くことに…
まぁそれでもいいんじゃないか？
ポンコツジジイのこれからのマラソン人生
そう思いながらの13キロジョグ
ゆるゆると走ればこんなもんだと…
それでも一丁前に身体は疲れて…
だけど
明日にまで残るような疲労感覚じゃなくて…
こうやって繰り返して行けばいいさ
ポンコツジジイのゆるジョグなら…
ジョグコースを半ばで折り返して
しばらくゆっくり走ってると
遠くに誰かの走ってる姿
どうやらこっちに向かっていると
おぼろげな影
こんな平日の午前中に走ってるのは
どうせこのポンコツジジイと同じように
ヒマな老人だと…
段々と近づいて来てわかったのは
どうやら女性らしいと…
背丈も大きくないし
スピードも全然速くなかったから…
そのとき
なんだか見覚えのあるようなフォームだと…
50メートルほど近づいて確信した
走ってるのはチームの女子マネだと…
彼女は下を向いたまま走ってたが
目の前で僕がやぁ！と声をかけると
顔を上げ僕を見て笑顔に…
ねぇ！退職したんだって？
そうよ〜
辞めていま何してんだよ？
なんにも！このとおりよ！
彼女は60過ぎで
60歳のとき一旦定年になってて…
でも65歳までは働けるはずで
いわゆる給料も下がるけど
再雇用が可能な仕組み
でも再雇用で65歳まで働くのは
かなりシンドいよなぁ
人によるかもしれないけど…
僕なら65歳までとても持たないなぁ
65歳当時はすでにオンボロだったからなぁ
彼女も
見た目はとんでもなく若く見えるけど
実際はガタが来てるのかも…
それに心はもう疲れ切ってるのかも…
よく仕事を辞めてからは
第二の人生だと言われるけど…
第二の人生っていう言い方は
仕事メインの考え方であって
人生そのものの捉え方じゃないよなぁ
人性って一度きりなんだから
第二や第三の人生なんかあるはずないと…
ひょっとして彼女/女子マネの人生って
何年か前にダンナを亡くしたときに
それなりの区切りがついてたのかもしれない
実際にどうなのかは
本人に聞いてみないとわからないけど…
僕はもうオマケの余生モードだから
気楽にノンビリと行くだけだけど…
案外
女子マネもすでにそうなのかも？
またマラソンに出ようよ〜と言いながら
彼女に背を向けて走り出すと…
イヤよ〜と言う笑い声が
汗だくのロンTに沁み込んだ
一人で苦笑いしながら
お気楽さんで行こうぜ！これからは〜
言葉には出さず心の中でそう叫んで
彼女に別れを告げた
そうだよ
もう肩肘張って生きる必要なんかないさ
お気楽さんで行こうぜ！
女子マネよ！
世の中の老人たちよ！
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