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30歳で現役を退くのは
少し早いような気もするが
それが彼の選択した生きざまなのだろう
トップアスリートとして駆け抜け
その後も目指すところがあって…
凡人で素人ランナーのジジイには
想像の及ばぬ想いだとは思うけど…
出来れば
もう一度寒い時期のレースに出て
2時間5分どころか4分をも切る記録更新と
トップでゴールテープを切る姿を残して
引退してほしかった
その方が
暑い夏のオリンピックで6位入賞するよりも
後輩の若い選手たちの成長を促すことに
なったのじゃないだろうか…
素人ランナーのジジイの独り言
いや願いか…
そうは言え
これまでの彼の競技人生に
拍手喝采を送ろう
言葉では言い表せないほど
ハードだったのだろう
フィジカルな才能はもとより
メンタルでも秀逸した才能…
66歳のジジイには
計り知ることさえもできない…
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誰もが予想したとおり
金メダルを獲ったのは
非公認で2時間を切る
信じ難いタイムを持つ
36歳のケニアのランナー
彼のフォームを見ていると
誰よりも芸術的に見えるのは
僕だけだろうか?
マラソンランナーとして
しなやかで細く
均整の取れた体格の動きは
疲れを知らない機械のようにも思える
30キロを過ぎたあたりから
ゴールまでの残りの距離と
自分の持つエネルギーとを計算して
ペースを上げラストスパートをかけるという…
才能というより
もはや神がかり
絶対王者と言われる彼の引退は
一体いつやってくるのだろう?
まだ当分走り続けるのか?
彼を脅かす誰かが現れるまで…
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オリンピックも終わり
8月に入ってから
初めてルーティンの7キロ超えの
8キロジョグを走ってみた
このクソ暑いさなか…
夏場のルーティンを7キロと決めているのは
それ以上走ると
汗っかきのジジイ
滝汗でシャツやランパンだけじゃなく
シューズまでびしょ濡れに
なっちまうから…
今日は台風の影響で
いくぶん風も強く
いつもより汗はかかないだろうから
1キロだけ余計に…
そう踏んだのが甘かった
足下からの
アスファルトやコンクリートの照り返し
体感的には40℃を超えてるような…
最後の1キロは
顔がほてってボーっと半ば意識朦朧に
まさにヤバくて…
家に辿り着くと
すぐさま風呂場に駆け込んで
ウェアを着たまま
頭から冷水シャワーを浴び続けることに…
何年か前までは
途中で水分補給を何度もして
15キロだろうと
20キロだろうと
シューズがびしょ濡れになっても走ったのに…
もうそんな
体力も気力もない
いまはむかし
か…
やがてそのうち
走ることすら出来なくなって
いまを懐かしむ時が
やってくるのだろうか?
老いとの闘い
まだまだ根をあげるのは早い…
と
思いたいけど…
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