えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
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第7章 楽観しつつ... 1.

2007年12月13日 | 乳がん闘病記

【お断り】(2017.9.1追記)
 この闘病記は12年前の闘病の記録です。
 したがって、現在厚労省の定める乳がんの標準治療は、当時と一部異なっています。治療についての最新情報は、
 「日本乳癌学会」「国立がん研究センター」乳がん情報など、信頼できる情報源を参考にすることをお奨めします。

 

 お断り:この闘病記は2年前にさかのぼって記しております。現時点で進行しているのは、2006年初夏の段階での話です。 (現在は女性ホルモンを抑える治療を続けており、今のところ再発や転移の兆候はありません。ご安心ください。)

第7章 楽観しつつ... 

1. 
 事件が続き、波瀾万丈の日々を送っていた2006年の春から初夏にかけて、私はがんに関するシンポジウムや集会に顔を出すようになった。なんとか自分を保つために、自分の悩みや苦しみを共有してくれそうな人たち、つまり同病者の生の声を聞きたかったのだ。

 3月末に開催予定の朝日新聞主催のシンポジウム「がんに負けない、あきらめないコツ」にまずは申し込んだが、70倍の申し込みを突破できず、抽選に外れてしまった。時の人であり高校の先輩でもある鎌田實氏や、免疫学で有名な安保徹氏、女優であり乳がん患者でもある樹木希林氏らが出席の予定だった。
 参加は叶わなかったが、後日ネットと紙面で概要が紹介された。鎌田氏が基調講演で述べた「がんに負けないための発想の転換7カ条」を紹介する。
  第1条 変幻自在な闘い方をする。「がんばる」と思い過ぎない方が、副交感神経を刺激して
      リンパ球が増え、免疫力が上がる。
  第2条 がんばれないときに自分をダメ人間と思わない。自分を肯定的にとらえる。
  第3条 人や自然や体のつながりの中でがんと闘う。心と体がつながっているとすれば、
      心に良い刺激を与えることによって、闘う新しい智恵が出てくるのではないか。
  第4条 希望を持ち続ける。
  第5条 笑う。
  第6条 逃げないでがんと向き合う。
  第7条 ささやかな日々の営みを丁寧に行う。

 氏は、「この7つはがんになった方だけに向けたものではなく、がんにならないための工夫、がんが再発しないための工夫、あるいは再発したけど、がんに負けない、あきらめないためにはどうしたらいいかということに通じるものだと思う」と結んでいる。
 また、樹木氏のある言葉が印象的だった。「『癌』という字は病ダレに『品』の『山』と書くんです。つまり品物に執着するとがんになる」と。なるほど!と思った。「品」は「見える物」だけに限らず、「仕事」や「思い・考え」にも当てはまるかもしれない。いずれにしても、何かをためこむということは、何かにとらわれること、何かにこだわるということだ。彼女の言葉は、不要なこだわりは捨て、もっとシンプルに考えて暮らしてみようと思うきっかけになった。


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