
「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事と2回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。
なお、かなづかいや句読点は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。
平和百人一首
糸垂れてわれうつつなし天地に ただひとつなる浮標(うき)守りつつ
茨城県稲敷郡本新島村 大鳥居 金一郎
一休禅師の
山荘活計茶三畝
漁夫生涯竹一竿
は、つり党を喜ばせるのに、充分なことばであります。
「つり」の醍醐味は、いうまでもなく
天地問、うき一つ
で、何も見ず、何も聞かず、うき一つを守つているところに「つり」の三昧境があります。
この歌は、二三度朗詠をすれば、其の意味がわかつてもらいると思ひます。
(金一郎)