えつこのマンマダイアリー

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第6章 ホルモン療法 12.

2007年09月10日 | 乳がん闘病記
12. 
 私が精神的に追い詰められている状態を、隠しおおせない人物が一人いた。それはヨガ教室のS先生だった。9月のある日、いつものレッスンの後、先生はどういうわけか唐突にある本を紹介してくれたのだ。「この本どうかしら…中身は私もわからないんだけど、著者が同じK畑さんっていう人で、偶然とは思えない気がしてね…」と言いながら。「どうかしら…」って、私は体調について折々報告はしていたけれど、とりたてて相談はしていなかったのに…。
 新聞で広告を見たというその本は、『がんのイメージ・コントロール法 ~サイモントン療法による癒しへの道~』というものだった。なぜ突然紹介してくれたのか、そのときはわからなかったが、私が実際にあれこれ悩んでいたことは確かだったので、私は先生の中に不思議な力を感じてもいた。「サイモントン療法」*とは初めて聞く言葉だったが、これにもなぜか惹きつけられた。

 同じ教室に通っている妹に後から聞いた話によると、S先生は彼女にはこう言っていたらしい。「お姉さん、病気のことを相談する人がいるのかしら…妹のあなたにだって、言えないことがあると思うのよね」と。まさしく図星ではないか。
 そして、さらに、これはずいぶん後になってから先生本人に聞いた話だが、彼女にはある種の霊感のようなものが備わっているらしく、ぼんやりした映像とともに、ひらめきというか啓示のようなものをときどき感じるのだそうだ。だとすれば、私にくだんの本を紹介してくれたとき、きっと何かひらめくものがあったに違いない。あるいは、私の全身から、邪悪な気やマイナスエネルギーがムンムンと放たれているのを、先生は敏感に感じとったのかもしれない。

 いずれにせよ、私はS先生のお蔭で「サイモントン療法」に巡り会うことができ、活路が開けるきっかけとなったのだった。


 * 「サイモントン療法」

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2 コメント

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霊感 (だちょう)
2007-09-12 02:16:48
ヨガ教室のS先生、恐るべし。やっぱり霊感ってあるんですかねぇ。
私は man of science (正確には man of engineeringですが)な質なので超常現象は信じません。(←だれかさんに似てませんか?)
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だちょうさんへ:すぐにわかりました! (takuetsu@管理人)
2007-09-12 19:14:21
6ついただいたコメントの中で、このコメントを最初に読んだのですが、すぐに誰だかわかりましたし、おっしゃるとおりで笑ってしまいました。どこかのだれかさんにそっくりです。息子もそうなりつつあります。うはは(諦めの笑い)。
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