東京新聞の朝刊で、明快な例えや表現による痛快な意見を2編見つけたので、ご紹介します。
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8月28日付 「本音のコラム」欄 斎藤美奈子(文芸評論家)
「壊れたトイレ」
先日、水洗トイレにトイレットペーパーの芯を流すという失態をやらかした。あっと思ったときは後の祭り。20分ほど格闘するも、異物がつかえて水が流れない。
次の手を思案しつつ思い出したのが「原発はトイレのないマンション」という言葉である。使用済み核燃料の最終処分場も決まらないまま稼動する原発を皮肉った表現だけれど「トイレがない」は実感に欠ける。怖いのは壊れたトイレだ。
レベル3(重大な異常現象)の認定が検討中の今の福島第一原発は壊れたトイレに近い。汚水が便器からあふれ出し、バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。汚水は床にたまり、トイレの外に浸出し、このままだと家中の床はおろか玄関から外に出て隣家にも影響しかねぬ状況だ。
それなのに、この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」などとはしゃいでいる。私には壊れたトイレを放置して、友人をパーティーに招こうとしているように見える。まともな友人なら「順番が違う」と思うだろう。
汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。私は五輪を歓迎しない。「お手上げなんだ。助けてほしい」と首相は他国に頭を下げるべきなのだ。官邸のトイレにトイペの芯を流しに行きたい。
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8月27日付 「発言」欄(読者の投稿欄) 高木克彦(パート)
「改憲よりも基地拒否を」
自民党の皆さん。あなた方はずっと以前から、現憲法はアメリカによる押しつけだから自主憲法をつくりたいと言っています。私は、アメリカから押しつけられたものは憲法だけではないと思うのですが、どうして憲法だけを自主制定したいのですか。
他のことはアメリカの言うなりになっているのに、憲法だけをどうにかしたいというのは全く理屈に合いません。本当にアメリカによる押しつけが嫌なのなら、それなりに定着している憲法よりも、安保条約、それに基づく在日米軍基地をまず拒否してはどうですか。
それとも、あなた方はそれこそ押しつけられたもろもろと矛盾しない憲法をつくりたいのですか。どうも私には、自民党が「押しつけ憲法は嫌だ」と言うのは目くらましみたいなもので、実は押しつけをより受け入れやすくしようとしているとしか思えません。自民党の皆さん、ごまかしの政治はやめてください。
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(注:いずれの記事も、読みやすいように、ブログ筆者が段落ごとに行間を設けました)
消費税引き上げに関して、政府は60名からなる各界の有識者から意見聴取を始めましたが、今まで紹介されたメンバーは賛成派が圧倒的に多いですよね。一方、報道各社の世論調査によると、民意は「反対」が大勢を占めているとか。その民意を一方的に無視するわけにはいかないので、アリバイ作りとして形式的な意見聴取をしているとしか、私には思えません。本気で意見聴取するなら、民意こそ汲み上げるべきでしょう。原発の是非を問うかつてのパブリックコメントは、8万件も集まったじゃないですか! それも無視なさいましたけれども...ね。
ほんと、政府のやっている目くらまし、ごまかしは、すべてにわたってもはや見え見えですよね。そう愚息に言ったら、「見えてる方がまだましじゃん? こそこそしてるよりいいでしょ」と。
そーゆー問題かい?!?のtakuetsu@管理人でした。
虎の威を借る狐* になるな。 狐の根性が汚い。
自国のためには、自らの血を流せ。外国人から売血を買って喜ぶな。
力は正義である。(Might is right).
もしも、自分に正義が必要であるならば、自分自身の力を示すこともまた必要なことである。
仏法の守護神は、仁王である。国家の守護神は、自国の軍隊である。
第七艦隊は、’友愛の海’ の守護神となるのか。
主護神を置かずして、法を説く者はむなしい。得意な歌詠みも、ごまめの歯ぎしりとなろう。
>親戚のじいちゃんはガ島で地獄を見てきた。
>「あれは決して国のために尊い命を落とす姿じゃ無かった」という言葉を忘れない。
自分の死に場所を探す兵士ばかりでは、戦に勝てない。戦場に屍をさらせば、敵の戦果の山ができる。
指導者は、犬死を何と言って褒めたたえようとするのか。
我が国では、話の筋があって、人が序列を作るのではない。序列があって、筋がない。
目先の問題に専念する兵卒は優秀、参謀は愚鈍。お上の理不尽に下々は無抵抗である。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、南の島に雪が降る。
序列メンタリィティを日本語脳から除去することは難しい。
階称 (言葉づかい) は、日本人のリーズン (理性・理由・適当) をむしばむアヘンのような存在である。
現在の地球は、英米の世の中である。各国には、リーズナブルな主張が求められている。
理性判断 (rational judgment) のできない国民は、世界の中にあっても、世界に属さない。
だから、日本人は国際社会においても、指導性を発揮することは難しい。
*(他人の権勢をかさに着ていばる小人のたとえ。)