
「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事と2回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。
なお、かなづかいや句読点、誤字や脱字等は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。
平和百人一首
外つ国の人も愛づらむ咲き足りて 日傘に舞ひ散るさくら吹雪は
東京都世田谷区大蔵町 星野 せい
あの思い出の戦争も終り、平和新日本のうららかな春に枝もたわわに咲きさかり、花のトンネルの如き桜の下を、美しき日本娘が、楽しくうれしそうにあちこちに見えて、そぞろ歩みの日傘に花びらの散りかかる風情こそ何にたとえんようもなくうつとりといたします。
同じお花見の外つ国の人も、かねて聞きし憧れの日本桜満山満開の上野公園に、この美しき光景を親しく見ましたなら、ああ、いも云はれぬ景色だなあと、大きな感嘆の声をもらすことでしょう。
平和の光たち返り、日米親善のへだてなきこの一光景を歌つて見ました。
世界永遠の平和を祈念してやみません。
(せい)