えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
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孫たちが帰ってくる!

2025年03月15日 | 「孫とまごまご」

(↑ 卒業式後の教室で)

 

 ドイツに10年近く滞在していた娘一家がいよいよ本帰国します。とはいえ、大阪にですが...。その娘、結婚前の引っ越し5回を併せると、今回が人生で11回目の引っ越しです。
 彼女が小3になる直前の春休みに、現在住む市へと越してきました(4回目)。2年生の1年間に娘が学校で書いた作文をまとめた「2年の作文」という冊子が今でもとってあります。最後に収められた作文がその4回目の引っ越しについて書かれたもので、備忘録を兼ねて紹介します。

 「てんこうしても」  

 ずっと前のことでもないけど、おとといの木曜日のこと。学校から帰って、お昼ごはんをたべて、ピアノのれんしゅうをして、少ししたら、内野さんが来たので、いっしょにピアノに行きました。内野さんが3時でわたしが3時30分からなので、内野さんがさきにやりました。内野さんがピアノをひいている時、わたしは、「もうすぐてんこうだしピアノのうめむら先生ともおわかれだ。」と思うと、とてもさびしくかなしくなりました。わたしの番になりました。そしたら先生がこういいました。こんど、「すきなきょくを一つえらんで来てね。」といいました。そしてバーナムティクニック(管理人注:原文ママ)をやりました。二つあがりました。バイエルも一つあがりました。めいきょくしゅうは一つあがりました。だからがくふぜんぶがあがりました。わたしはとてもうれしかった。でも、先生とわかれるかなしみはきえませんでした。帰るとき内野さんが、「あそべる。」とききました。わたしは、「あそべない。」といいました。そしたら内野さんが、「どうして。」とききました。わたしは、「ダンボールになにかつめるのをてつだうから。」といいました。そしたら内野さんが、「わかった。」といって帰りました。家に帰って、おかあさんが、「なんこあがった。」といいました。わたしは「ぜんぶあがった。」といいました。そしたらおかあさんが「そう。」といいました。そしてわたしはじぶんのへやに入りました。わたしはてんこうのことをかんがえるととてもかなしくなります。だってみんなやうめむら先生とわかれるのがつらいからです。よくあそんだみかちゃんやしょう子ちゃん。なかよしだった内野さんやとさかさん。ずっと心の中にのこっています。「また、あそべるといいなあ。」とかすれたこえでひとりごとをいいました。わたしは心の中で、「ひっこしても手がみを学校に出そう。」と思いました。ようちえんのころのことはもうあんまりおぼえてないけど、いまの二年一組は、わすれないと思うよ。ぜったいにひっこしても、あたらしい学校に行っても、みんなのかおが心にうかぶから、きっとあえる。と思うよ。
 ひっこしてもかならず手がみを書くから、まっててね。わたしの家にも来てね。じゅうしょは、いなぎし〇〇〇〇〇〇 〇ー〇ー〇ー〇〇〇。電わばんごう0423(〇〇)〇〇〇〇。

 400字詰め原稿用紙に5枚ちょっと...この冊子で一番長い作文です。作文によっては乱暴な字で書かれていますが、この作文は、最初から最後までとてもきれいで丁寧な字で綴られています。拙い作文ではありますが、改行を一回しかしていないことから、一気に書き上げた感じが伝わってきます。

 これを読むと、9年前の夏、娘一家がドイツに発ったときのことを思い出します。婿が先に赴任していたので、私が引っ越しを手伝うために、数日泊りがけで当時の居住地である大阪に行っていました。末の孫はまだ生まれておらず、上2人の男の子は4歳少し前(幼稚園の年少組)と1歳半でした。
 私が厳しく育ててしまった長子である娘は、普段は私の前であまり感情を表わしません。でも、その彼女が、幼稚園のママ友たちと最後の別れをした後、滂沱のごとく流れる涙をぬぐうこともせずに戻ってきたのです。私も思わずもらい泣きしそうになりましたが、見て見ぬ振りをしてすれ違った瞬間の映像と気持ちを、今でもはっきりと思い出します。あれがもう10年近く前のこととは...。

 ドイツに渡ったときには幼稚園児だった長男坊が、一昨日小学校を卒業しました(トップ画像)。「僕は自分の思ったことを正直に言える人になります」と、証書を受け取った壇上で宣言して。親子4人がドイツで5人になり、それぞれがいろいろな経験を積み、いろいろな思い出を作り、いろいろな想いを胸に帰国の途に着くことでしょう。娘は今度はどんな別れをしてくるのかな...10年近くも過ごし、その間に末娘も産んだのですものね...。35年前、夫の留学先だった米国のボストンから帰国の途に着いたときの自分自身と重ね合わせながら、彼女の胸中を慮っています。
 帰国の日は羽田まで迎えに行き、そのまま一緒に大阪に同行します。なんでも、トランクを10個以上携えて戻るとか...(^^ゞ 孫たちの叔父である愚息と嫁も、朝早くから空港で出迎える由。1年2ヵ月ぶりに一族が再会した瞬間、「お帰り! お疲れさま!!」って、ばぁばはちゃんと言えるかな......。

 

 ということで、何日かブログ更新を休みます。寒暖の差が激しい昨今、また花粉も飛びまくる昨今、みなさまも体調を崩さぬよう気をつけてお過ごしくださいませ。ちょっとの間、ごきげんよう

 


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