年が改まったのでフォトフレームを入れ替えました。例年の年頭同様、ミッシェル・ドラクロアの前年カレンダーから切り抜きました。前回同様、彼の娘で同じく画家のファビアンヌ・ドラクロアの絵が含まれています。
以下にオリジナルの絵の画像と解説を載せておきます。
(★これより下の画像をクリックすると、大きい画像が見られます。)
600円のミニギャラリー ~ドラクロア父娘の「なつかしき日々の思い出」~
以下、両人による解説です。
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「フォンテヌブロー城」by ミッシェル・ドラクロア (上段左)
ここは、ベルサイユ、ノートルダム、モンサンミッシェルとともに、フランスで最も魅力的なスポットのひとつです。城の周囲に広がる緑の森から、狩猟のラッパや犬の鳴き声が聞こえます。
「水門のある通り」by ミッシェル・ドラクロア (上段中央)
かつて水上を静かに旅することが出来た荷船は姿を消し、残念です。今では、騒音と公害を撒き散らすトラックに代わって(ブログ管理人注:原文のままです。「替わって」が正しいと思います)しまいました。
「サン・ニコラ港」by ミッシェル・ドラクロア (上段右)
ルーブルにほど近いサン・ニコラ港は、パリにたくさんある古い港のひとつです。子どもの頃、港に行って商人が荷物を積み降ろすのを見ていました。現在、この辺りは歩行者用の遊歩道になっています。
「回転木馬」by ミッシェル・ドラクロア (下段左)
メリーゴーランドではしゃぐ子どもたち。やさしく見守るパパとママ。ごく普通の人々が、美しい夏の夜に、質素なレジャーで楽しいひと時を過ごしている。そんな素朴な情景は、何気ない楽しみがあった遠い昔を思い起こさせます。
「ノートルダムの初雪」by ファビアンヌ・ドラクロア (下段中央)
冬のパリで雪降る中を歩くのにノートルダムほど美しい場所はありません。雪化粧をした大聖堂は特に美しく厳かな雰囲気に包まれています。通りには露天商が売る焼き栗のおいしそうな香りが漂っています。まるで時が止まったようです。一世紀前もこのようなたたずまいだったのでしょうか。
「ビュット・ショーモン公園でのスケート」by ミッシェル・ドラクロア (下段右)
パリのこの小さくて美しい公園は、私のお気に入りの場所のひとつです。湖が凍ることはめったにありませんが、氷が張ると人々はアイススケートを楽しみます。その様子はとても賑やかで楽しげです。
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こちらは、迷った挙句に入れなかった絵です(↓)。
「ムーラン・ルージュにて」by ファビアンヌ・ドラクロア
音楽が流れ、灯りが輝き、楽しさにあふれるムーラン・ルージュが大好きです。この店には、モンマルトルの心と魅力が宿っているのでしょう。アンリ・ト・トゥールーズ=ロートレックのようなボヘミアンの芸術家にばったり出会うのではないかといつも感じます。サクレ・クール寺院を背景にした夜のムーラン・ルージュほど素敵なところはありません。
毎年頭、このカレンダーの絵をこうしてフォトフレームに入れる度、年が改まったことを実感します。そして、松の内が明ける頃は、年末年始の疲れや生活リズムの乱れのツケが回ってくる頃でもあります。寒さも一段と厳しくなりますし、また気を引き締めねば...そんなことを思っています(^^;