忠臣蔵・大石内蔵助その二(『祖国と青年』平成25年6月号掲載)
個人の恩讐ではない。同志全員の戦いなのだ。「抜け駆け」は絶対に許さない。
一人のあだにてはこれなく候間 独り立ち本意を遂げ申すまじき事
(「大石内蔵助の平間村より同志に与えたる第一訓令」10月25日から11月5日の間)
リーダーは常に、組織(会社)の行く末に思いを致す中で、自らの身を処す宿命を担っている。組織(会社)には使命があ . . . 本文を読む
忠臣蔵・大石内蔵助その一(『祖国と青年』平成25年5月号掲載)
素行が残した『精神』は赤穂藩危急の時にこそ甦る
将来万一緩急の場合など生じ申さば、思ひ当らせられる節もおはさう歟(浅野長矩公に語った山鹿素行の言葉)
前回まで紹介した山鹿素行は、赤穂藩に二度お世話になっている。素行には、三代将軍家光に取り立てられ幕臣となる内命があった為、諸大名の招聘を断り続けていた。ところが慶安四年(1651 . . . 本文を読む