ケイシロウとトークアバウト

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成功の鍵🤔

2023-05-10 20:54:22 | 日記

 

ある建築会社の青写真やコピーの仕事をしている零細企業(小規模な資本や設備で成り立っている会社)があった。

この会社は、

仕事が早くて丹念やったので、

外向きは高評価をいただいていた。

が、

内部は、

ブラックというのも褒め言葉になるほどの暗黒企業やった。

 

ここに、

ゼネコンと呼ばれる、

ある、

超大手建設会社が、

この零細企業に興味を示した。

 

零細企業の社長は、

このゼネコンとの契約に奔走に奔走した。

 

それで、

このゼネコンの営業課の課長を、

社長は家の夕食に招いた。

食卓には、

すき焼きとカレーライスとミートソースのパスタが出された。

社長はゼネコンの営業課長に、

酒🍶を出しまくった。

 

食卓のそばにはオルガンがあり、

凄まじくデブい小学生の息子が、

音程がズレまくったシューベルトの曲を弾いた。

60代になる社長の奥さんは、

胸が少し見える、

赤いレザーワンピースを着て、

ゼネコンの営業課長に、

「あたくしは40年前のミス葛飾商店街でした」と言って、

色目を使った。

零細企業の社長自らも、

マジックを披露すると言って、

さまざまな手品をしたが、

全部失敗した。

 

けどゼネコンの営業課長は、

こういうアホなもてなし以前に、

この零細企業と契約したいという考えやったから、

すぐに、

仕事上での契約が成立した。

 

時はバブルと呼ばれる80年代後半やったから、

この零細企業は、

ゼネコンとの契約で、

のぼせ上がってしまい、

やたらと安い土地を購入した。

零細企業の社長は、

天に向かって、

「成功への鍵🔑を手にした❗️」と叫んだ!

 

その数年後、

バブルがはじけ、

ゼネコンが倒産した。

同時に、

この零細企業も終わりとなった。

 

しばらくして、

とある公園の片隅で、

あの零細企業の社長のデブい高校生になった息子が、

オルガンで、

音程のズレまくったシューベルトを弾いていた。

オルガンの横には、

茶碗が置かれ、

中には300円ほどが入っていた。

この光景を見た人々は、

口々に、

「バブルは終わった」と呟いたという。