ケイシロウとトークアバウト

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閉じ込められて------

2024-07-10 22:40:00 | 日記




ある日、
レフティが、
自分のマンションのエレベーターに乗ってた時、
停止してしまった。
レフティは、
落ち着き払って、
非常用インターホンを押し、
「おい、いるんだろう?俺は知ってんだよ。ナニもかも承知してるのさ」と言うと、
インターホンの通話口から、
警備員の男性の声が、
「落ち着いていなさい。ちょっとした不具合みたいですから」と聞こえてきた。
レフティは軽く笑って、
「俺が落ち着いてないように感じる?フツーは落ち着かないの?俺だって、フツーの人間と同じ、血が通い骨があって肉もあるんだよ」と言った。

エレベーター管理室では、
警備員が救助隊に連絡しつつも、
このレフティの言葉に驚いていた。
通話口からレフティの声が響いた、
「あんたは自分がわかってない。でも俺はあんたを知ってるよ。あんたの正体は木星の第3衛星のガニメデ星人さ。人間の姿してるけど、炭素生物なんだぜ、あんたは。今に宇宙の記憶が蘇るよ」、と。
警備員は、
緊急事態じゃなかったら、
ケツに蹴りを入れたい衝動を抑えた。
更にレフティの言葉が、
「怖いんだろ?みんな怖いのさ。怖いことは恥なくていいんだ。いつかベッドの上でオンナに喜ばれるときが来るよ。それまで怖くても、逃げちゃいけないぜ」と響くと、
警備員は心に、
レフティがエレベーターもろとも落下すればいいと思ってしまった。

一方、
エレベーター内のレフティは、
スマホ📱でYouTube見ていた。
インターホンから警備員が、
「ご両親を呼ぼうか?」と尋ねると、
レフティは動画を見ながら、
「親が来たら、エレベーターのドアが開くのかよ」と言い返した。

レフティは相変わらず動画を見続けながら、
「気分が乗らない時は、アイスでも食って、空を見つめるんだ。果てしない空間に、アイスの冷たさ感じてる小さい自分がいるって思うよ」と言い、
「人生は花火大会さ🎆たくさん派手に打ち上げまくって、終われば静寂が訪れる」と重ねて言った。

エレベーター管理室では、
警備員が、
このレフティの言葉に、
物悲しくも感動した🥹
エレベーターが止まって動かないのに、
よくこんな人生論が語れるんもんだ、と、
感心した。
すると、
インターホンからレフティの声が、
「酸素が無くなりかけている。けど、怖がっていたって仕方ねえんだよ!」と聞こえたので、
警備員は、
「そんなはずはない!エレベーターは隙間があちこちにある!酸欠なんかあり得ない!」と、
強く言い返した!

エレベーター内では、
レフティが膝を着き、
目を閉じていた。
そして、
「たとえ人生が闇に思えて、息が出来なくなり、触る感触さえ無くなっても------」
と、
しばらく沈黙して、
目を開けて立ち上がり、
両手を上げて、
「太陽は輝き、そよ風が吹きつけて、ぼくは立ち上がって大地を踏み、手を上げて、生きることこそ大切で大事なんだと告白する!」と叫び、
「それが俺の青春なんだ❗️」とより強く叫ぶと、
エレベーターのドアが開いて、
救助隊に救出された。

エレベーター管理室では、
警備員がインターホン越しに、
「良かったね!良かったね!」と喜びながらも、
心では、
「劇団四季にでも入れ」と罵った。
こうして、
エレベーター閉じ込め事件は終わり、
レフティは、
マンションオーナーから、
たくさんのGoogle PlayカードやAmazonギフト券をもらった。
そして、
自分を励ましてくれた警備員に、
感謝の気持ちを込めて、
セブンイレブンの肉まん一つをプレゼントした。
警備員はレフティに嬉しそうに感謝しながら、
心に、
「Google PlayやAmazon券たくさんもらって、俺に肉まん一つはあんまりやないか😡」と呟いた。

そして、
約半年が経過した。

レフティが自分のマンションエレベーター使い、
マックにバーガー🍔買いに行こうとした時、
また、
エレベーターが停止した。
レフティは、
非常用インターホンを押し、
「おい、そこにいるんだろう?」と言った。
管理室にはあの警備員がいて、
レフティの声を聞いて悲鳴を上げた🙀

この時のエレベータートラブルは、
数分で解決し、
その後、
レフティのマンションで、
エレベータートラブルが起きることはなかった。