あべっち(阿部啓一郎)は、
ケイシロウ(FK)に、
借りてた五万円を返しに来た。
その時啓一郎は、
「ケイシロウ、サンクスな!五万円返すけど利息として二千円もらうぜ」と言うと、
ケイシロウは、
「お前。利息ってのはな、貸してるほうがもらうんだぜ」と答えた。
4月1日がやって来た。
この日は、
例年はレフティが目立つんやけど、
ハッタリをカマさずにはいられないが故に、
毎日を、
肩身の狭い思いで過ごす啓一郎にとっては、
クリスマス🎄や正月🎍に等しい。
啓一郎は会社の事務机で、
同僚達とダベっていた。
同僚達は、
「また、電気とガスが値上げだろ?ガソリンも高くなった」と一人が嘆けば、
もう一人は、
「テレビが無くてもスマホ📱があればNHKの受信料発生するし、岸田のタコは退職金からも税金取るとかバカ言ってるぜ」と、
愚痴る(っていうより悪口やないか🤔完璧な🤔🤔)。
そこに啓一郎が、
「それに政府は、1分間に一円の呼吸税まで取るっていうじゃんかよ」と言うと、
同僚達は啓一郎をじっと見つめ、
「いいよなあ!そんな発想がすぐに浮かぶんだから。日テレにオリジナル脚本送れるぜ」と感心するんやった。
こんなこともあった。
翌日の、
会議資料を作成することを忘れていた啓一郎は、
コーヒー通の社長のところに来て、
「社長。銀座珈琲店のバリスタ(コーヒーを入れる職人)が変わったとか聞きましたけど、それって、コーヒーの味が変わるんですか?」と尋ねた。
すると、
社長は目の色を変えて、
「あそこのバリスタ変わったの?ちょっと行ってくるわ」と言って、
席を立って出て行った。
一方、
啓一郎は部長のところに行き、
「社長が銀座珈琲店でよんでますよ」と言った。
部長はすぐに銀座珈琲店へと向かった。
その間に、
啓一郎はパソコンで、
会議資料を猛ピッチで作り上げた。
銀座珈琲店では、
本を読みながらコーヒーを飲んでる社長の元に、
部長が来て、
「阿部君から社長がよんでいると言われましたけど」と言った。
社長は読んでた本を見せて、
「うん。読んでたよ」
と言った。
その本は『ハリーポッターと賢者の石』やった。
更に社長は、
「阿部君もなかなかのもんや。ここのバリスタが変わったと教えてくれてね。バリスタが変われば、コーヒーの風味から新鮮じゃないか」と感動する🥹
が、
部長は知っていた。
銀座珈琲店のバリスタが変わってないことを。
また、
社長がコーヒーを飲む時は必ず読書することも。
そして心に、
「阿部め!資料作成サボって怒られるのを恐れて謀りやがって」と罵った。
そして、
今帰ったところで、
資料は立派に出来上がっていることを部長は数々の経験から確信していた。
4月1日は啓一郎だけの日やろか?
こういうこともあった。
啓一郎がパチンコ打ちたくなったが、
時間が限られていた上に、
なによりも金が無かった。
やから、
ケイシロウに、
「車で人を当てたんだ。示談金10億を10万にまけてくれるって言うんだ。貸してくれよ」と頼むと、
ケイシロウは、
「フツーはお前に金なんか貸さないんだけどね、俺はきょうは機嫌がいいんだ。財布ごと持っていきな!」と言って、
財布を投げたので、
啓一郎は「サンクス」と言って、
そのまま駆け出した!
ケイシロウからの視界から消えると、
そのままパチンコ屋に入って、
「ケイシロウのバァ〜か😛」と言って、
財布を開けた。
中身は、
DAISOで売ってる紙幣やった。
啓一郎はキレまくりたい心を抑え、
「ケイシロウ。お前も一端の阿部一族だぜ」と感心した。
そして2024年の4月1日。
啓一郎にとって、
良い日となるように🙏
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