知り合いより
「The Drawmer DF320 」という、ノイズフィルターを譲っていただきました。
カセットテープのヒスノイズは、今となってはデジタル全盛期で
気にすることさえなくなりましたが、音楽ソフトの中には、
レコードやカセットテープでしか音源がないものも少なくなく、
時々、カセットデッキを用いてデジタイズする必要があります。
そんな中、カセットデッキの録音で定番なノイズリダクションは
ドルビーCとBでの録音が、大半を占める中
実際のところ、デッキのドルビーをONにしても
テープの特性やデッキ固有の癖で、「シー」とか「サー」とか
ヒスノイズが薄くなるが、高音域も落ちてしまう。
グライコでヒスノイズ近辺の
周波数帯をカットしようものなら、音源の美味しい周波数帯も
落ち込んでしまい、ハイ下りな音になって、耳が詰まったような雰囲気になってしまう。
でも、The Drawmer DF320 を用いると高音域のレベルを
ピンポイントでカットできるので、聴感上でもハイが下がった感じがしない。
実際の音がこちら(ここをクリック)
00秒から1分12秒間 機構をスルー
1分13秒から2分38秒 機構をオン
2分39秒以降 機構をOFFしてデッキのドルビーON
機器同士のインピーダンスがあっていないので
歪み気味ではあるが、さほど高域が落ちず
ヒスノイズが消えている。
デジタル処理で同様なことができるかもしれないが
アナログらしい操作感と相まって面白い。
電子パーツも音質重視で
「オレンジドロップ」「金属抵抗」が使用されている
古い機種でしたので
基盤のグランドが浮き気味だったので
半田を手直し絶好調となりました。
古い機種ではありますが、ゲートやコンプなどの比率を
体感的に学ぶにはうってつけの機材だと思います。