こんにちは
百合ヶ丘のebcアトリエに併設の形で、昼は「カフェたまり」夜は「おもてなし家庭料理たまり」の女将をやっています、陶芸家のクメタマリです。
うちの猫は、普段、夫の横で寝ています。一番うちに長く居るのが夫なので、自然と馴れているのでしょうか。
猫嫌いの夫は、なんとも憮然として認めたがらないのですが。私が店から帰ってくると、きちんと横で寄り添うように寝ているのです。
その猫は、朝になると階段を上り、私の部屋の前で「ミャ~」となきます。
私が知らぬ振りで寝ていると、ほんの少しの隙間に爪を立てて、自力で大きな扉をこじ開けて中に入ってきます。
窓際に置かれたベッドに飛び乗り、まず、私の匂いを確認します。
私はわざと、寝たふりをします。
彼女は、生臭い息のするあくびを一つしてから、ざらざらした舌で私の顔を一なめします。
それでも私が起きないと、頭をかじったりもします。
その後、彼女の関心は、窓の外に移ります。
山の上の我が家には、よく鳥が飛んできます。
家の外に出ない彼女は、その鳥を眺めるのが好きなのです。
体の奥から、鳴き声ともうなり声ともつかない、「ぁ”~」と言う小さな声を立てながら、絶え間なく動き回る鳥たちの姿を凝視するのです。
これは私の妄想ですが、彼女の頭の中では、飛ぶ鳥に襲いかかって空をはねる自分の姿が見えているのではないかと思います。それだけの運動能力を持っているからです。
鳥を見つめる彼女は、その優れた運動能力を秘めた小振りの体の各部の小さな筋肉をぴくぴくさせながら、飽かずに鳥を見つめ続けるのです。
やがて、時刻が来て、私が起き上がると、彼女は振り返ってじっと私を見上げます。
私が声をかけると、トンっと言う音を立ててベッドから飛び降ります。
そして、私の横にたって、一緒に階段を下りるのです。
私が立ち止まると、いぶかしげに私を見上げます。少し前を彼女が歩いていると、次の一歩で彼女を踏んづけてしまう事もけっこうあります。
けれども、そんな事にも懲りずに、彼女は必ず立ち止まるのです。
そうやって下階に降りると、夫が珈琲を入れていたりします。
珈琲の匂いが台所から漏れて辺り一面に漂っています。
その香がなく、まだ夫が寝ている時には、気がむいた私が珈琲を入れたりします。
猫はその間も私の周りをうろついて、えさをくれるのを待ちます。
しっぽをピンと立てて、ゴロゴロと甘ったれた低い声をたてながら、耳の後を私の足にこすりつけます。
そんな、一連の朝の事どもを、私は愛しているのです。
百合ヶ丘のebcアトリエに併設の形で、昼は「カフェたまり」夜は「おもてなし家庭料理たまり」の女将をやっています、陶芸家のクメタマリです。
うちの猫は、普段、夫の横で寝ています。一番うちに長く居るのが夫なので、自然と馴れているのでしょうか。
猫嫌いの夫は、なんとも憮然として認めたがらないのですが。私が店から帰ってくると、きちんと横で寄り添うように寝ているのです。
その猫は、朝になると階段を上り、私の部屋の前で「ミャ~」となきます。
私が知らぬ振りで寝ていると、ほんの少しの隙間に爪を立てて、自力で大きな扉をこじ開けて中に入ってきます。
窓際に置かれたベッドに飛び乗り、まず、私の匂いを確認します。
私はわざと、寝たふりをします。
彼女は、生臭い息のするあくびを一つしてから、ざらざらした舌で私の顔を一なめします。
それでも私が起きないと、頭をかじったりもします。
その後、彼女の関心は、窓の外に移ります。
山の上の我が家には、よく鳥が飛んできます。
家の外に出ない彼女は、その鳥を眺めるのが好きなのです。
体の奥から、鳴き声ともうなり声ともつかない、「ぁ”~」と言う小さな声を立てながら、絶え間なく動き回る鳥たちの姿を凝視するのです。
これは私の妄想ですが、彼女の頭の中では、飛ぶ鳥に襲いかかって空をはねる自分の姿が見えているのではないかと思います。それだけの運動能力を持っているからです。
鳥を見つめる彼女は、その優れた運動能力を秘めた小振りの体の各部の小さな筋肉をぴくぴくさせながら、飽かずに鳥を見つめ続けるのです。
やがて、時刻が来て、私が起き上がると、彼女は振り返ってじっと私を見上げます。
私が声をかけると、トンっと言う音を立ててベッドから飛び降ります。
そして、私の横にたって、一緒に階段を下りるのです。
私が立ち止まると、いぶかしげに私を見上げます。少し前を彼女が歩いていると、次の一歩で彼女を踏んづけてしまう事もけっこうあります。
けれども、そんな事にも懲りずに、彼女は必ず立ち止まるのです。
そうやって下階に降りると、夫が珈琲を入れていたりします。
珈琲の匂いが台所から漏れて辺り一面に漂っています。
その香がなく、まだ夫が寝ている時には、気がむいた私が珈琲を入れたりします。
猫はその間も私の周りをうろついて、えさをくれるのを待ちます。
しっぽをピンと立てて、ゴロゴロと甘ったれた低い声をたてながら、耳の後を私の足にこすりつけます。
そんな、一連の朝の事どもを、私は愛しているのです。
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