地球深部探査船”ちきゅう” :モホロビチッチの不連続面

2006年06月10日 | 人生は旅である。
もうなんだかすごい船に出会ってしまいました。2006年6月10日神戸港にて

地球深部探査船「ちきゅう」

写真では、船の向こう側にタワーが立っているように見ますが、このタワーは「船の上に」立っています。このタワーを使って、縦に金属の筒を延々と深海の海底まで伸ばし、その中に先にドリルをつけた なが~い棒を通して海底の下の土地を掘って地上に持ってくるのが、この「ちきゅう」の働きなのです。

で、大体どのくらい掘るかというと、とりあえず、水深2,500mの海底から下へ7,000mほど掘り進もうというので、、、ええ、どのくらい深いか想像することすら想像できないくらい、深いとこです。

で、そのあたりに何があるかというと「モホロビチッチ不連続面」があるわけです。

モホ面。

高校の地学の時間だったか、「もほめん」って、なんと変わった名前だなあと思っていました。
それは何かというと。「地球の地殻とマントルとの境界」なわけです。ま、人間の生きてるこの地殻というのは、いわば、スイカの皮みたいなとこですから、その下のマントルまで掘り進むというのはスイカの美味しいところを食べてみましょう、といった意味合いでしょうか。ちがうかな?

単に地層の研究だけでなく、そこにいるまだ見ぬ生物なんかも一緒に掘り上げるようです。


さて、どのくらい深いとこまで掘るのか、どうしても気になるので、絵を描いてみました。ここに、海洋研究開発機構のwebサイトから「ちきゅう」の絵を拾いました。この船の全長が210mです。
今、この「ちきゅう」の長さを21ドットまで小さくします。
長さ21ドットの「ちきゅう」から下にドリルを9,500m分伸ばすとこんなことになります。黒い線が海底までの2,500m、赤い線が海底から掘り進む7,000mです。





6月18日には、「ちきゅう」は大阪南港に入稿していました。天保山マーケットプレイスにある、地上高、世界最大級の高さ112.5mを誇る「大観覧車」と比べてみても「ちきゅう」ののっぽさはお分かりいただけると思います。(湾岸線南港大橋から写す)


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2 コメント

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そこが知りたい! (ニキョクノイケノビッチ)
2006-06-11 13:17:39
「地下鉄の電車はどこから入れるの?」的な質問で恐縮ですが、こんな長い金属のパイプ、あんな小さい船のどこにあるのでせうか?
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Unknown (Unknown)
2006-06-11 15:32:01
ご質問にお答えします。

単純に、ある程度のパイプをつなぎながら伸ばしていきます。

ちきゅうにつまれているパイプとドリル用の鉄棒は、パイプが一本が平均27mで約90本、そしてドリルパイプが一本約9.5mで、つねに1,000本以上(10,000m分)とのことです。

http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/Kids/02_listens.html#a04
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