Truth Diary

釣り人と研究者の鮎談義

  昨日、盛岡市で開催された日本水産学会秋季大会(9月30日から10月3日まで開催)のプログラムのひとつ、ミニシンポジウム「アユ釣りの科学」を聴講してきた。普段は接する機会の少ない、研究者と釣り人が一堂に会し研究の発表と意見交換が行われた。

  内水面漁業の振興を目的に研究者や釣り雑誌関係者、釣り名人と言われる人などが、研究室や実験結果で得た成果をもとに、5つのテーマについて発表し、質疑応答が行われた。

  ①天然アユを増やす河川整備②アユ資源の増殖と管理③天然魚を目指したアユ種苗生産④アユ釣りの文化と歴史⑤アユ友釣り技術など、多岐にわたるテーマで、研究者中心の学会のシンポジウムに釣り人が参加するのは初の試み。

  放流事業の影響とされる縄張りを持たないアユの出現や冷水病の蔓延など、河川で起きている減少について研究者と釣り人が意見交換し、連携の道を探った。

  300人を収容する会場に約8割かた入った、研究者および漁協関係者と、純然たる釣り人の割合はほぼ半々だった。

  釣り人のせつなる願いである、「良く釣れて、大きくなり、病気に罹らないアユ」への品種改良を事あるごとに要請される研究者は、技術的には実現可能としつつも、そうした遺伝子操作は、遺伝的選別により、環境変化で一気に絶滅の危機をはらむと、遺伝的多様性を大事にすべきと結論づけた。

 詳細は日改めて掲載したい。

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