昨日から面接授業を宮城学習センターで受けている。科目名は満州事変を考える。一次資料と言われるその時代に書かれた史料を国立公文書館(アジア歴史史料センター)で開示されたものから読み解いた。
満州事変を引き起こした首謀者と言われる関東軍の石原莞爾の手記や、その政策に反対を唱えた新聞記者時代の石橋湛山(後の首相)領事館から外務省宛ての電文などをたよりにその真相を解き明かすという興味あるもので、一般に伝えられている歴史報道とは異なることが分かった。
「王道楽土」という夢のような文言に踊らされた東北地方の農民が満洲に入植満鉄という国策会社が中国北東部で鉄道のみならずあらゆる事業を展開そこに多くの日本人が働いていて結果して悲惨な結末を迎えた事実。
そのお膳立てをした軍部、関東軍そして天皇が関わったか否かなど。今回の受講者に山形県をはじめ東北からの人が多く親族などが関係していたせいもあろうが、北海道や東京から来られた近現代史に興味を持つ方もおり、教室は満席であった。
近現代史は今でも義務教育や高校大学で教えていない、空白部分でこの科目は貴重なテーマを扱っていたといえよう。
次回は大東亜戦争をテーマ内容だという興味深い。以外だった事は、太平洋戦争が終戦に近づき、御前会議、大本営が設置される以前は、軍部による言論統制がほとんどなく自由に主義主張を公表できた点だ。新聞報道も軍の部隊名称、時刻、作戦に関する事項以外は自由に報道で来たという事。この時代に親や親族が係った我々が居なくなる前に正しく知っておく必要が是非あると痛感した。
熱心に聴講する受講者、親族に満洲関係者が多いからかも