一週間ぶりに広瀬川の霊屋(おたまや)橋下流に様子を見に行ってみた。濁りはだいぶんとれたものの水量は結構多かった。低温注意報が出ているぐらいなので、水は冷たく、期待できない状態だ。大水に川が洗濯され、不快だった青ノロは完全になくなり気分がいい。
ただし、石に付いていた珪藻(石垢)も一緒に流されたか、ポイントにオトリ鮎を誘導しても、一向に追う気配がない。下流にいた人が、時折竿をしならせている。オトリ鮎を浮き上がらせないのがやっとの強い瀬でしばらく流してみたが、「ガクン」と強いアタリは感じるものの、逆さバリが外れ、針掛りしてない。
そんな状況が、何回か続いた。先日の雨による増水で餌にありつけず、体力を回復していない魚体で強い瀬は無理と判断し、下流の少し緩やかな流れに移動したら、すかさず2尾掛かった。形は22センチ程度だがやせていた大水のせいだろう。そのあと続かないので再度、堰堤の下の白波が渦巻く激流に入れたとたん、ガツンと竿先を一気に絞られたが、強い流れに乗り一気に下流に走られ竿でためる間もなくバラシテしまった。
もう一度その付近にオトリを入れると、また、すぐにアタリ竿が満月のようになり今度こそと思ったとたん、外れてしまった、仕掛けを見ると、逆針の上で糸が切れていた。しかたなく下流に移動したら、連続して9尾掛かり久しぶりに鮎の強い引きを堪能したので、早々と竿を納めた。水温がもう少し上がればいい釣りが期待できるかもしれない。
もう歳に不足はないので、急に倒れて川に流された時、「救助隊が見つけやすい目立つ服装だ」と釣友から馬鹿にされている、還暦スタイルで、目立ち過ぎて鮎も避けてゆくとは、釣師の身苦しい言い訳か。