以前も経験したが、その時は何とか防戦して、事なきを得たのだが、今日はあまりにも強引で抵抗むなしく強奪されてしまった。トンビがいたのは認識していたが、オトリ鮎を川下にい移動し水中に沈めようとしたとき、突然上空から急降下爆撃のように垂直に降りて、私のオトリ鮎を咥え急上昇、こちらも指をくわえて見ているわけにいかないので、竿で引っ張り合いをしたが、トンビの力は尺モノの大鮎の比ではなかった。ハナカン（オトリ鮎の鼻の穴に付ける金属の輪、これに竿先からの糸を結んで、鮎を自由に操縦する）と掛け針を付けたまま飛び去ってしまった。
見ていた釣り人から、油断できないと言われたが、どう防御すればいいのか教えてもらいたかった。川に腰まで立ちこんでいたので石を拾って投げつける事もできなかった。もし糸が切れなかったらもっと厄介なことになっただろうが。
先日釣友と、最近カモメが多いね、などと話していたが、トンビの急襲には、鮎を咥えられるまでまったく気づかなかった。
川にこんなにトンビやカモメが多いのは、カレらも餌不足に悩まされ、冷水病などで水面に餌となる魚が仮死状態で浮いているのを狙ってきているのかと思った。生存競争は厳しいことをあらためて知らされた一日だった。
