公共機関と社会奉仕活動で併せて9年弱求職者の支援相談を実施しているが、念願の職に就かれ、街中で仕事に従事していたり、通勤時の実にはつらつとされている姿に出くわすと、たまらなくうれしくなる。
先方から声がけされない限り、こちらから、でしゃばったまねはしない、それが私たちのエチケットである。どうしたらよいのか不安だらけの時と、なすべきことがあり、それに邁進している時、同一人物でこれほど表情や、体全体からの覇気が違ってくるのか。
期間の長短はあっても、共に悩み、考え、苦しい忍従の時を過ごした者として、職に就き、その方の本来の溌剌とした姿に戻られたことは、支援者としての喜びとともに、大いに勇気づけてくれるものがある。
一方、長期間職が決まらずに、いまだに通い続けている人や、行き場がなく、しかたなく図書館や、公園のベンチなどで、ひたすら時間を費やす人を見かけることも少なくない。そんな時は、声をかけるのもためらわれ、目線を合わせないようそっと遠ざかり、自分自身と行政の不甲斐なさに、悔恨の念いっぱいの1日をおくることになります。