昨日,放送大学で日本語表現法という面接授業があり、昼過ぎ講義が終了して帰ろうとしたら、奇しくも「放送大学in仙台」のミニ講義で「日本語表現の変遷と大学での学び」と題した講義があると知った。同一日の同様なテーマを興味をもって受講した。
面接授業の方は主に外国人に日本語の書き方を教えている講師で大学からも乞われて初年度学生に論文の書き方の初歩を指導している先生。感想文などの書き方に重点が置かれてきた結果いざ大学で論文を作成する段になると全く出来ていない文章が多く基本からやり直す必要があるそうだ。
今日は「レポート論文をさらによくする『書き直し』ガイド」という本を基にしてに文章の自己点検法を学んだ。
①自分が書いた文章の問題点、何を主張したいのか、問題点を明確にすること。
②問いと答えを作り直し、それらを呼応させる。
③目的を明確にして書き直す。
④調査や統計資料に関する情報取り方等で、現在取り組んでいる事にダイレクトに関わる有意義な内容だった。
ミニ講義の方は謀私立大学で教壇に立つ講師の経験に基づく講義で、文章は、手紙時代→電子メール→パソコンメール→携帯メール→スマフォ時代と変遷してきて、文章の良し悪しを問わなければ誰もが文字を並べることが出来るようになった。それに伴い文章は文語体から話ことばで気安い口語体に変わってきて、顔文字などの感情表現も取り入れられてきた。すぐに返信したくなるような標記を付けてくる上手いメールがある。形式に捉われない文章が増えてきてスタイルが大きく変わった。学生は講義中に分からないことをスマートフォンで検索することが当たり前になり、情報提供する手間が省ける。大学で書く論文は事実に基づきそれを明確に立証することが不可欠、現実を厳徹な眼で捉える客観性を供えた論文が書けるよう、大学入学時から指導は不可欠との事。
論文と真逆にある出版界で、先年ベストセラーになった養老 孟司の「バカの壁」などは編集者が養老に代わってその発言などから大衆に受けを狙って書いたと言われている。このように文章は変遷してきており、講師はE-mailやスマートフォンの普及に伴い文化そのものが大きな変革期に来ている事を実感していると結ばれた。
しかし書く目的によって文章作法を明確に変えると二つの講義は述べている。
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