母から聞いた 子どもの頃(昭和10年頃)の話です
母には二歳上の兄 二歳下の弟がいました
学校が休みに入ると 三人で父母のふるさとに遊びに行ったそうです
朝汽車に乗り 日田彦山線(現)の「宝珠山駅」か「大行司駅」で下車
徒歩で故郷の杷木・松末(ますえ)を目指したようです
今なら車を使えば40分ほどで着く道のりを
子どもの足 しかも途中遊び遊び行くもので
松末に付くのは昼過ぎだった・・・・
ここまでは前回の記事です
当時 子どもが汽車に乗ることはめったに無い時代です
前の晩は汽車に乗れるうれしさで 一睡もできなかったそうです
で 汽車を降りて歩き始めると段々 睡魔が襲いかかります
「もう歩けん」と泣きながら駄々をこね兄を困らせたようです
今 母は認知症 昔のことはほとんど思い出せずにいます
辛うじてこの汽車に乗った話は10年ほど前に聞いていました
ただ調べてみると 昭和10年当時日田彦山線が全面開通していたのかは不明です
開通していないと この話はなかったことになります
母親に確認しても もう思い出せないのです
でも まあいいかなと思っています
仲の良かった母と兄弟
記憶になくなっても 母の心の中にしっかり残っている気がします
心が癒されます
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