後書き
この物語は、作者の分身である大澤修二郎という人物を主人公にした青春大河小説のサイドストーリーになっています。本文中に名前だけ出てくる修二郎というのがそれです。一部はテキスト化していますが、近日、文章を手直しして発表したいとは思っています。
修二郎が高校生の時から大学卒業までに関わった人物との物語を綴った中で、大学4年の時に知り合って、卒業まで一緒に生活するのが本文の主人公である篠宮由布です。彼女が出てくるストーリーは10年ほど前に考えつきました。ある事件をきっかけにしてお互いの傷を語り合い、心を通わせて同居関係に入るのですが、その時点で、先輩との関係、4年前の事件、二人の弟がいることが決まっていました。
夏休みに帰郷して、起きた出来事を戻ってからお互いに語り合うというのが本来の設定で、回想部分だけのストーリーだったのを、この部分だけでも独立した物語になるのではないかと思って考えてみました。この時点で、弟の年齢を変えました。当初は二人とも年が離れているという設定でしたが、元の彼女である百合を登場させる事で年齢を上げました。同級生との再会を考えたのもこの頃です。元々は冴えないガリ勉だけの存在でしたが、変身しました。
サイドストーリーだからそんなに長くはならないと思っていたのですが、書いている内にどんどん長くなってしまいました。最終的に原稿用紙換算250枚ほどになるとは思いませんでした。
書いている内に人物が1名増えました。それにつれて章も1章増えました。ブログでの掲載では1万字が制限なので、それを基準に章立てはしていますが(実際には4千字から5千字を目安)、この追加した章では制限を超えてしまったので、やむなくブログでは分けてアップしました。前作では超えてしまった結果、章を新しくしたのですが、今回は内容的に章を分ける事はできなかったので、そういうことにしました。
最終章でも、母との会話部分は本来は最終章に含める予定でしたが、長くなりそうなのでこの部分だけは独立させました。元々は母との会話は考えてはなかったどころか、母親を登場させる予定もなかったのですが、帰省しているのに母親と一言も話さないのも不自然なので加えました(父との会話は入れませんでした。あんまり父親とは会話しないでしょうし)。
この物語はトラウマを抱えた女性のリハビリ物語です。なので、ネタばらしを初めの方に持ってくる必要性があったので、あえて山場を先に持ってきました。トラウマ原因を最後の方にするのは不自然だと思ったからです。こんなトラウマがありながら、徐々に癒されていくという様子で描きたかったからです。最初の方は思い出すのも嫌だから、できるだけ隠す方向で書いています。ト書きも主人公の目線になります。
悩んだのが、会話の中で回想場面が出てくる事です。描写を語り手目線で続けるには限界もあるし、会話の中での会話というのも難しいので、ドラマ風に回想シーンの形にしました。できるだけこの手法は採りたくはなかったのですが。
書いていると、本来の意図に反して、これは3姉弟のそれぞれの愛の形を描いた物語になっていったようです。当初はあくまで主人公篠宮由布だけのストーリーだったのですが、元と百合の物語や、暢・和馬・みどりの物語がかなり増えて、多重構造の物語になりました。これは計算外でした。
3姉弟の名前は最初から決まっていましたが、後の名前は決まっていませんでした。けっこう名前には悩まされます。ついでに言えば題名も決まっていなくて、ブログにアップする直前に決めました。この題名が適切かどうかはいまだにわかりません。
最初に述べたように、この物語はサイドストーリーですが、さらにスピンオフの物語も生まれそうになっています。でも、元々広げすぎた物語なので、これ以上広げるつもりはありません。
彼らがこの後どうなるのか。3姉弟のその後の物語も頭の中にはありますが、それとても文章化はしないでしょうね。オリジナルの物語の中で篠宮由布の顛末は書かれはするでしょうが。
この物語は、作者の分身である大澤修二郎という人物を主人公にした青春大河小説のサイドストーリーになっています。本文中に名前だけ出てくる修二郎というのがそれです。一部はテキスト化していますが、近日、文章を手直しして発表したいとは思っています。
修二郎が高校生の時から大学卒業までに関わった人物との物語を綴った中で、大学4年の時に知り合って、卒業まで一緒に生活するのが本文の主人公である篠宮由布です。彼女が出てくるストーリーは10年ほど前に考えつきました。ある事件をきっかけにしてお互いの傷を語り合い、心を通わせて同居関係に入るのですが、その時点で、先輩との関係、4年前の事件、二人の弟がいることが決まっていました。
夏休みに帰郷して、起きた出来事を戻ってからお互いに語り合うというのが本来の設定で、回想部分だけのストーリーだったのを、この部分だけでも独立した物語になるのではないかと思って考えてみました。この時点で、弟の年齢を変えました。当初は二人とも年が離れているという設定でしたが、元の彼女である百合を登場させる事で年齢を上げました。同級生との再会を考えたのもこの頃です。元々は冴えないガリ勉だけの存在でしたが、変身しました。
サイドストーリーだからそんなに長くはならないと思っていたのですが、書いている内にどんどん長くなってしまいました。最終的に原稿用紙換算250枚ほどになるとは思いませんでした。
書いている内に人物が1名増えました。それにつれて章も1章増えました。ブログでの掲載では1万字が制限なので、それを基準に章立てはしていますが(実際には4千字から5千字を目安)、この追加した章では制限を超えてしまったので、やむなくブログでは分けてアップしました。前作では超えてしまった結果、章を新しくしたのですが、今回は内容的に章を分ける事はできなかったので、そういうことにしました。
最終章でも、母との会話部分は本来は最終章に含める予定でしたが、長くなりそうなのでこの部分だけは独立させました。元々は母との会話は考えてはなかったどころか、母親を登場させる予定もなかったのですが、帰省しているのに母親と一言も話さないのも不自然なので加えました(父との会話は入れませんでした。あんまり父親とは会話しないでしょうし)。
この物語はトラウマを抱えた女性のリハビリ物語です。なので、ネタばらしを初めの方に持ってくる必要性があったので、あえて山場を先に持ってきました。トラウマ原因を最後の方にするのは不自然だと思ったからです。こんなトラウマがありながら、徐々に癒されていくという様子で描きたかったからです。最初の方は思い出すのも嫌だから、できるだけ隠す方向で書いています。ト書きも主人公の目線になります。
悩んだのが、会話の中で回想場面が出てくる事です。描写を語り手目線で続けるには限界もあるし、会話の中での会話というのも難しいので、ドラマ風に回想シーンの形にしました。できるだけこの手法は採りたくはなかったのですが。
書いていると、本来の意図に反して、これは3姉弟のそれぞれの愛の形を描いた物語になっていったようです。当初はあくまで主人公篠宮由布だけのストーリーだったのですが、元と百合の物語や、暢・和馬・みどりの物語がかなり増えて、多重構造の物語になりました。これは計算外でした。
3姉弟の名前は最初から決まっていましたが、後の名前は決まっていませんでした。けっこう名前には悩まされます。ついでに言えば題名も決まっていなくて、ブログにアップする直前に決めました。この題名が適切かどうかはいまだにわかりません。
最初に述べたように、この物語はサイドストーリーですが、さらにスピンオフの物語も生まれそうになっています。でも、元々広げすぎた物語なので、これ以上広げるつもりはありません。
彼らがこの後どうなるのか。3姉弟のその後の物語も頭の中にはありますが、それとても文章化はしないでしょうね。オリジナルの物語の中で篠宮由布の顛末は書かれはするでしょうが。