未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

明鏡止水を目指す祭り【繧繝縁・九条紋厚畳】

2011年02月19日 20時46分01秒 | 有職畳 祭り

大変にご無沙汰しております。2月ですが、春を少しずつ感じることが出来る様に

なった気がします。皆様におかれましてもいいかがお過ごしの事でしょうか?

今宵の久方振りの一綴り。宜しくお付き合い頂きたいと存じます。

明鏡止水・・・一点の曇りもない鏡や静止している水のように、よこしまな心がなく明るく澄みきった心境を指す。

普段の生活から、仕事の一針まで、常にそんな気構えでいれたら、素晴らしい事だと感じますが

人間、なかなか、思うようにはいきません。それが人だと思います。言葉のように簡単では

ありませんが、目指す心意気は必要かと感じています。此度、色々な意味で、大変に

勉強させて頂く、お仕事をさせて頂きました。このようなお仕事をさせて頂けることに

心から感謝し、気持ちも素直に、製作させて頂きました。畳との会話は沢山ありました。

畳と素直な気持ちで向き合いながら、気にかけ、集中し、幾度と無く確認。

失敗したらやり直す勇気を持つ事。すみきった心とまでは行きませんが、お使い頂く

お客様の事を想いながら向き合いました。沢山の事を勉強し、感じた事や、気付いた点

自身の雑念から起きる様々な失敗、憤慨した気持ちは、ことのほか自身に染み込みました。

貴重な体験を胸に、これからも明鏡止水を目指し、感じながら、素直に畳と向き合えるように

精進して参ります。この度は、大変にお待たせ致しまして、申し訳御座いませんでした。

そして貴重な勉強をさせて頂きまして、心より感謝申し上げます。

誠にありがとう御座いました。

繧繝べりによる厚畳」 

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。厚畳は平安時代に入って貴族の邸宅が寝殿造 (しんでんづくり)の建築様式となると、板敷の間に座具や寝具などとして畳が所々に置かれるようになり置き畳として使われていました。

P.S ①

厚い畳の置き畳つながりで、先だってお仕事をさせて頂きました、お仕事を御紹介

させて頂ければ幸いです。

マンションの住宅事情もありますが、マンションのお部屋の中でも、お茶を

お楽しみ頂たいと考え、厚い置き畳をお客様に御提案させて頂いた次第です。

畳の厚みは10cm程、洋間が畳の部屋に一新されました。畳の素晴らしい香りに包まれ

お客様にも大変にお喜び頂き、本当に嬉しかったです。様々なお客様のニーズに

最良なご提案が出来る様に、日々精進して参ります。この度は、誠にありがとう御座いました。

P.S ②

新車登場

  

粋でいなせな江戸っ子トラック。安全運転で沢山、畳の素晴らしさを伝えられる様に

切り火からの発進です。宜しくお願い致します。