こんばんは。秋も深まって参りました。いまだ台風が猛威を振るう昨今ですが、おかげさまで忙しく仕事をさせて頂いております。ありがとうございます。
最近、大変勉強になった仕事のご紹介です。写真は変形したお部屋を採寸し、パソコンで図面を作りました。普通の和室ではなく、オフィスの一フロアが畳敷きに変わりました。呉服店様のご依頼で、畳が必要になったため、今回の制作になります。
一辺として真っ直ぐなところもなく、大げさに言えばグニャグニャしている畳周りでしたし、柱の位置が微妙にずれこんでいたりと、採寸において難しい場面も多々ありましたが、無事に収まりました。
畳表は普通の畳の目より細かく織られている目積(メセキ)畳表を使用。天井が低いため畳の厚みを薄くして、クッション性を高める工夫をしています。畳縁も紙素材で出来ている畳縁を使用しました。(大宮縁 和香草 http://www.ohmiyaberi.co.jp/OHMIYA/catarogue2/wakakusa/wakakusa.html)
部屋に入った瞬間に、イグサの心地の良い香りが我も我もと押し寄せてきます。今回特にこのような特殊なお部屋での採寸。半日くらいかかって奮闘しました。悩んだ分勉強になったと思います。反省点も沢山!!
和室ではないところに畳を敷き詰める。このような仕事には、普段のように和室の中に畳を収めるのと違った難しさがあります。和室が少なくなってきた昨今、洋間に畳を敷き詰めること等、本当に多くなってまいりました。大事な事はそのお部屋を丁寧に見つめること、細心の注意をはらい正確に採寸することが求められます。
「お部屋の姿をそのままに!!」そんな事を強く感じさせてくれる大変勉強になる仕事でした。ありがとうございました。