未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

繧繝縁を使った厚い畳を制作。

2013年02月03日 02時34分57秒 | 有職畳 祭り

繧繝縁(うんげんべり)を使って厚さ9㎝の厚い畳を制作致しました。

畳の大きさは長さが195センチ幅が95センチになります。非常に大きく制作には時間がかかりましたが無事に制作することが出来ました。このような仕事を勉強出来る事に感謝の気持ちで一杯です。

「繧繝縁(うんげんべり)」

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で
天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。又神仏像などでも用いられています。
畳縁の中で位が一番位が高く、その気品ある趣きにとても神々しい美しさを感じます。

同じ色を濃から淡へ、淡から濃へと層をなすように 繰り返す彩色法。中国西域から伝わり、主に宝相華(ほうそうげ)などの文様を表す。赤・ 青・緑・紫などの色を用い、奈良・平安時代の仏画、寺院の装飾や染織などに用いられました。繧繝による彩色の間に花・鳥・菱(ひし)などの文様を配置した錦を繧繝錦と呼び、その錦を使った縁を繧繝縁と呼びます。

美しい畳縁です。百人一首やお雛様などで見かけたことがあるやもしれません。畳縁の中で一番位が高く気品に満ちています。制作においても今回色々と発見できたことや、反省する面など沢山ありました。制作の回数を重ねる度に難しさが大きくなってます。

これからも素直に畳に向き合いながら反省は必ず次回に活かしてもっと素晴らしい厚畳が制作出来るように精進します。

本当にありがとうございました。頑張ります。