未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

礼盤(らいばん)。

2015年04月23日 23時04分14秒 | 有職畳 祭り





完成しました。

この畳は礼盤(らいばん)と言いまして拝礼の座具として用いられる畳です。

格調高き紋ヘリを使い製作しています。

この畳、紋の数数えたら528紋で出来てます。丸い紋がみんな同じカタチや大きさしていれば良いのですが、そんな訳もなくとても気を使い難しい畳の製作になります。

また一つ勉強出来ました。

ありがとうございました。


繧繝縁を使った厚い畳を制作。

2013年02月03日 02時34分57秒 | 有職畳 祭り

繧繝縁(うんげんべり)を使って厚さ9㎝の厚い畳を制作致しました。

畳の大きさは長さが195センチ幅が95センチになります。非常に大きく制作には時間がかかりましたが無事に制作することが出来ました。このような仕事を勉強出来る事に感謝の気持ちで一杯です。

「繧繝縁(うんげんべり)」

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で
天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。又神仏像などでも用いられています。
畳縁の中で位が一番位が高く、その気品ある趣きにとても神々しい美しさを感じます。

同じ色を濃から淡へ、淡から濃へと層をなすように 繰り返す彩色法。中国西域から伝わり、主に宝相華(ほうそうげ)などの文様を表す。赤・ 青・緑・紫などの色を用い、奈良・平安時代の仏画、寺院の装飾や染織などに用いられました。繧繝による彩色の間に花・鳥・菱(ひし)などの文様を配置した錦を繧繝錦と呼び、その錦を使った縁を繧繝縁と呼びます。

美しい畳縁です。百人一首やお雛様などで見かけたことがあるやもしれません。畳縁の中で一番位が高く気品に満ちています。制作においても今回色々と発見できたことや、反省する面など沢山ありました。制作の回数を重ねる度に難しさが大きくなってます。

これからも素直に畳に向き合いながら反省は必ず次回に活かしてもっと素晴らしい厚畳が制作出来るように精進します。

本当にありがとうございました。頑張ります。


今の自分祭り。(茵【しとね】製作)

2011年10月20日 01時18分45秒 | 有職畳 祭り

  クリックで変身します。

「 茵(しとね)

平安時代より使われた殿上人の敷物で現在では寺院などで使われています。茵は、歴史の中で綿入りの畳から、現在の布団と稲藁で造られた畳に分かれる原型であったことが窺(うかが)えます。茵の構造は綿入りの畳です。畳表を5枚重ね、鏡と呼ばれる中央の部分には、綿を載せ、白地の大和錦を被せます。そして周りのへりの部分には、四方に赤地の大和錦の中に、綿を入れて製作します。(※昔は生地の織り幅が狭く、幅の広い生地がないために真ん中の鏡の部分は継いでいたそうです。)

今晩は。ここのところ格闘していた畳です。畳に見えないですよね!!立派な畳です。

上記説明のとおり、畳表を5枚重ね、各生地の中に、綿が入っています。極上なふかふです。

イメージ的には、良く時代劇とかで、権威な人物が一段高いところで、茵(しとね)に座っているのを

見た事があるやもしれません。まさに、高貴な敷物です。造作は昔ながらの工法で製作しました。

まさに手に目を付けるような感覚です。大変にありがたい事に今年で2作目ですが

いつでも新鮮な気持ちにさせてくれます。そしてプレシャーとの戦いの中で、胸に想うことは・・・。

御注文頂いたお客様に想いを馳せる。

先人に想いを馳せる。

自分の心に想いを馳せる。

とても貴重な体験です。私はお客様に育て頂きながら、今もてる自分を表現しました。

畳職人としてこのようなお仕事をさせて頂ける事は、感謝の極みですし、経験が糧になります。

そして決して満足することはありません。憤慨するほうが多い。経験を積むごとに

先人に対する敬意や驚き、そして技能の奥深さに触れます。

そして何より、自分と向き合う事の大切さを感じます。

素直な気持ちで仕事に臨む姿勢。失敗したらやり直す勇気を持つこと。

お客様を感動させる心意気を持つことが大事だと感じています。

高価な材料だからお客様が感動するのではなく、畳職人がその畳に込める心意気が

お客様を感動させる事が出来ると、私は信じています。

この度は、誠にありがとうございました。次に向き合うときは、今の心意気を越える

心意気で畳に向かう事を心に刻みます。そして精進し続けたいと思います。


明鏡止水を目指す祭り【繧繝縁・九条紋厚畳】

2011年02月19日 20時46分01秒 | 有職畳 祭り

大変にご無沙汰しております。2月ですが、春を少しずつ感じることが出来る様に

なった気がします。皆様におかれましてもいいかがお過ごしの事でしょうか?

今宵の久方振りの一綴り。宜しくお付き合い頂きたいと存じます。

明鏡止水・・・一点の曇りもない鏡や静止している水のように、よこしまな心がなく明るく澄みきった心境を指す。

普段の生活から、仕事の一針まで、常にそんな気構えでいれたら、素晴らしい事だと感じますが

人間、なかなか、思うようにはいきません。それが人だと思います。言葉のように簡単では

ありませんが、目指す心意気は必要かと感じています。此度、色々な意味で、大変に

勉強させて頂く、お仕事をさせて頂きました。このようなお仕事をさせて頂けることに

心から感謝し、気持ちも素直に、製作させて頂きました。畳との会話は沢山ありました。

畳と素直な気持ちで向き合いながら、気にかけ、集中し、幾度と無く確認。

失敗したらやり直す勇気を持つ事。すみきった心とまでは行きませんが、お使い頂く

お客様の事を想いながら向き合いました。沢山の事を勉強し、感じた事や、気付いた点

自身の雑念から起きる様々な失敗、憤慨した気持ちは、ことのほか自身に染み込みました。

貴重な体験を胸に、これからも明鏡止水を目指し、感じながら、素直に畳と向き合えるように

精進して参ります。この度は、大変にお待たせ致しまして、申し訳御座いませんでした。

そして貴重な勉強をさせて頂きまして、心より感謝申し上げます。

誠にありがとう御座いました。

繧繝べりによる厚畳」 

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。厚畳は平安時代に入って貴族の邸宅が寝殿造 (しんでんづくり)の建築様式となると、板敷の間に座具や寝具などとして畳が所々に置かれるようになり置き畳として使われていました。

P.S ①

厚い畳の置き畳つながりで、先だってお仕事をさせて頂きました、お仕事を御紹介

させて頂ければ幸いです。

マンションの住宅事情もありますが、マンションのお部屋の中でも、お茶を

お楽しみ頂たいと考え、厚い置き畳をお客様に御提案させて頂いた次第です。

畳の厚みは10cm程、洋間が畳の部屋に一新されました。畳の素晴らしい香りに包まれ

お客様にも大変にお喜び頂き、本当に嬉しかったです。様々なお客様のニーズに

最良なご提案が出来る様に、日々精進して参ります。この度は、誠にありがとう御座いました。

P.S ②

新車登場

  

粋でいなせな江戸っ子トラック。安全運転で沢山、畳の素晴らしさを伝えられる様に

切り火からの発進です。宜しくお願い致します。


師走の一綴り【二畳台】祭り。

2009年12月29日 22時18分39秒 | 有職畳 祭り

今年もいよいよ残すところ後わずかになって参りました。師走のあわただしさの中

皆様におかれましてはいかがお過ごしのことでしょうか?お体にお気をつけて良いお年を

お迎えくださいませ。師走の一綴り、励んで参ります。宜しくお願い致します。

此度、【二畳台】なるものを御注文頂きまして、製作させて頂きました。

昔より、高位な武将や公家の座などに用いれられており、現在でも神社仏閣などで

使われている畳台です。通常の畳よりはるかに厚く、使用される紋畳縁に合わせて

製作されています。

 

 

 

しっかりと梱包をして地方に旅立って行きました。この仕事を通じて沢山の事を得る事が

出来ました。又一つ、畳の奥深さに触れられたと、感じています。

このようなお仕事をさせて頂ける事を、心より感謝をして、日々精進して参ります。

この度は、御注文、誠に有難うございました。

此度、師走も様々なお仕事と向き合って参りました。改めて、畳の素晴らしさを痛感し

お客様に育てていただき、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。

これからも畳に素直に向き合い、畳の素晴らしさを、伝えられる様に、全力で努力し

歩んで参りたいと存じます。宜しくお願い致します。

 

清流【黄金色】 カラー目積【ダークブラウン

 

 カラー目積【ブラック】

様々な色合いに富んだ、畳です。お部屋の雰囲気を一新され、新たなお部屋へと生まれ変わり

ました。お客様の様々なライフスタイルに、やすらぐ空間を演出出来る様に、これからも

日々勉強し、励んで参りたいと存じます。

 

一本縁と呼ばれているお仕事をさせて頂きました。真ん中の畳がへり無し畳になっており

畳縁同士が重なり合う事が無く、すっきりとした表情が伺えます。純国産畳表【ひのさらさ】

を使用させていただき、畳表の美しい表情と、一際引き立つ、一本縁にて、素晴らしい粋

を演出出来たと感じています。しばらく眺め続けていたいと感じさせるお部屋でした。

この度は誠にありがとうございます。純国産畳表の素晴らしさ。またとなく感じさせて頂ける

そんなお仕事にも出会えました。

 

踊りの舞台に畳を敷き詰めさせて頂いたのですが、畳表の香りが素晴らしく広い空間でしたが

香りの大合唱とも思えるほど、素晴らしい香りに、心から清清しい、心地良い気持ちに

させてくれる畳に、改めて素晴らしさを感じ、感動しました。より一層、畳の素晴らしさを

お伝えすべく、これからも日々、努力して参ります。

そんなこんなの師走も沢山の想いが溢れました。一年はあっという間でした。

今時分が、心に強く思う事は、これからもより一層、しっかりと地に足をつけて、努力し、勉強し

【一歩一歩】歩んで参りたいと考えています。明日はまとめの一綴り。

今宵はこの辺で失礼致します。

あ と が き

夕方、祖母に足踏み畳台を製作して欲しいとお願いされ、簡易的に作るつもりが

気付くと集中でした。とっても畳を作る事が楽しいです。明日は大掃除。

日頃の感謝を込めて、沢山掃除をしたいと思います。では


彩り豊かな神無月【茵(しとね)製作・へり無し畳】祭り。

2009年10月17日 17時01分09秒 | 有職畳 祭り

秋も色濃くなって参りました。インフルエンザが猛威を振るう中、皆様におかれましては

いかがお過ごしの事でしょうか?寒い時期になりつつあります。体調には十二分に注意をして

御身体、御自愛下さいませ。そんな私も、元気に過ごしています。この秋の季節「神無月」

色濃く過ごして参りました。

「 茵(しとね) 

平安時代より使われた殿上人の敷物で現在では寺院などで使われています。茵は、歴史の中で綿入りの畳から、現在の布団と稲藁で造られた畳に分かれる原型であったことが窺(うかが)えます。

以前、繧繝縁厚畳のお仕事をさせて頂きましたお客様より、茵(しとね)の御注文を

頂きまして、精一杯、製作させて頂きました。この様なお仕事をさせて頂ける事に心より

感謝をして、一針一針、お客様を感じながら、製作しました。時間はあっという間に過ぎました。

私は、本当にお客様に恵まれ、お客様によって育てられていると強く感じています。

経験は自身の糧となり、終わりなき反省と終わりなき意欲が入り混じっています。

これからも日々努力し、挑戦し、素晴らしい「畳」というものを、一生懸命素直に

学んで参りたいと思います。A様この度は誠にありがとうございました。

心より感謝、御礼申し上げます。

夜な夜な熱く戦う日々もあれば、様々な、まさしく秋にふさわしい、色彩豊かなお仕事も

させて頂いております。

 

 

   

左上「ダイケン畳表 清流(黄金色)」 右上「熊本県産 本間糸引き 畳表【上野】」

左下「セキスイ畳表 目積 アイボリー」 右下「熊本県産 目積 畳表【浅草】」

様々な素材からカラー。お客様のライフスタイルや、ご希望に添った形での、ご提案

や、各素材に対しての、特徴や、違いに対しての説明など、お客様と沢山お話をします。

お客様が、「ふっ」と落ち着ける、又、こんな形にして良かったと、思えるような空間を

作れる様に、これからも努力して参りたいと存じます。

時は10月、まさに運動会シーズンと言う事で、私事ですが、連日、娘の幼稚園の運動会と

町会の運動会に、汗を流しました。どっちかって言うと、観たり、撮影したり、応援したりと

そんな感じではなく、ひたすら準備にお手伝いといった感じです。でも一つの事を皆さんで

やり遂げる事は、得も言えぬ、達成感と、楽しんでもらえる事、喜んでもらえる事が

私自身の喜びにも繋がっています。町会の運動会に至りましては、今年も多くの子供達

ご家族、町の方々にご参加頂きました。とっても快晴で、今年も沢山の思い出が出来ました。

一つの事を、力を合わせて頑張れる事。本当に素敵な事だと感じています。

 

そんなこんなの素敵な「神無月」これからも、日々進んで頑張って参ります。

 


繧繝錦四方縁畳台【長男誕生の巻き】祭り。

2009年05月28日 22時22分59秒 | 有職畳 祭り

今晩は。冷たい雨がシトシトと。湿気を強く感じた一日でした。そんな本日も楽しく励まして

頂きました。昨日も綴らせて頂きましたが、この様なお仕事に携える事に、とっても感謝を

しながら、集中する日々が続いています。

繧繝錦四方縁畳台

本日、一台、製作が完了致しました。此度、この畳台達を、表替えさせて頂いておりますが

自分なりに、考えて製作し、美しく表現したいと考えております。稲ワラ畳床の補修から

繧繝錦の見せ方まで、心よりの気持ちを込めて、励んで参りたいと思っております。

本日、見つけた事、明日よりさらなる発展の下に、集中力を高めて行きたいです。

 

 


皐月を彩る大紋祭り。

2009年05月27日 20時28分50秒 | 有職畳 祭り

大紋高麗縁(だいもんこうらいべり)

親王・摂政・関白・大臣などが用いるものでした。今日神社仏閣の座敷で目にすることが出来ます。

そんな大きな紋縁と向き合える毎日。とっても楽しい時間でした。久方振りに綴らせて

頂くブログには、そんな、心地良い気持ちが込められております。どうぞお付き合い頂きたいと

存じます。数週間向き合って参りました、お仕事には、一角の落ち着きと共に、本日に至ります。

残すところ、繧繝畳縁の拝座のみと相成りました。此度、幾度と無く、学ぶ事も多く、又

新たに、畳に向き合える気持ちが増えたと、思っています。製作時に、常に、畳を敷いた

イメージを、頭の中に、思い描いていました。イメージと完成時の差が近づけた事に

前進を感じます。細かな寸法に至るまで、気を詰める事が出来れば、少しの差が

お部屋の、光り方に変わります。未熟者の私が、精一杯、製作させて頂きました。

この様なお仕事に、携える事に、心より感謝をし、日々の糧は、更なる向上の場へと

進化してくれる事を、確信してやみません。残された、畳達に、精一杯の、温もりと、情熱を込めて

(株)金井畳店 四代目 頑張って参ります。

 

 

 

残す畳は、繧繝錦五兄弟。中々手ごわい。前作を越えるぞ!!


皐月の彩り祭り。

2009年05月16日 23時01分46秒 | 有職畳 祭り

今晩は。久方振りに綴らせて頂きます。よろしくお願い致します。

尚、都合により、本日「江戸っ子の日」をお休みさせて頂きます。重ねて宜しくお願い致します。

皆勤賞を狙うも、不調に終わり、残念でしたが、快晴の続く中、忙しく、毎日を過ごさせて

頂いております。一重に、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。澄み切った

空気の様に、心を落ち着かせ、日々畳に向き合って参ります。

皐月に入り、わが町にも、いよいよお祭りシーズンが近づいて参りました。

浅草橋恒例の、紅白マロニエ祭り。我が町、青少年部も、お手伝いさせて頂きました。

連日、お店を出店し、フランクフルトは完売、スパーボールすくいも大盛況と、楽しい時間を

過ごす事が出来ました。一つの事に、皆さんと、力を合わせ、頑張れる事。

とっても素敵な事だと、改めて感じています。当日の詳しい状況など、青少年部HPにて

公開中です。是非御覧頂ければと存じます。

 

 

ポスターも頑張って作りました。何か美味しそうですよね。

変わってお仕事では、春先から製作させて頂いておりました、お寺様の畳が

完成し、無事納入する事が、出来ました。厚み15mmの薄い床暖房仕様の畳でしたが、

しっかりとした製作のもと、綺麗に収まりました。七宝紋の美しさは、やはりにとりさきて

美しいものを、感じます。この重厚な輝きのごとく、いつまでも光り輝いていて欲しいと

願い、心を込めて製作しています。一人での作業は大変でしたが、やりきる楽しさ、不安

あくなき向上心、どれをとっても、自分を前進させてくれたに違いありません。

この度は、誠にありがとうございました。

 

 

彩る皐月は、更なる向上の場を、自分に与えて頂きました。現在、挑戦中のお寺様です。

 

高麗紋縁の九重柄、通称(大紋)のお部屋になります。この御部屋たちが数部屋点在し

至福の時間を与えてくれます。大紋、迫力があり言う事を聞かない。そんな大紋と

澄み切った心で、向かい合っています。

  

畳表はしっかりとした畳表を、産地の生産者様に織って頂きました。生産者様の心意気に

お力添えをさせて頂きまして、心を込め、製作中です。このお寺様は、10年前、新規で当社が

畳を納めさせて頂いているので、畳床は、千葉県産の濃縮された畳床です。中には

長尺の畳床もあり、持ち運びが大変ですが、製作は私一人で行っておりますゆえに、

闘魂を注入して、担いでいます。又、拝座もいくつも点在し、繧繝縁にての製作になります。

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。

この様なお仕事に、携える事に感謝をして、日々畳に向かい合っています。

様々な思いの詰まった、皐月祭り。(株)金井畳店 四代目の挑戦は続きます。

 


素敵な出会いに感謝。

2009年02月23日 19時16分48秒 | 有職畳 祭り

今晩は。一日ぐずついたお天気にて、春が待ち遠しい、そんな一時です。春という季節には

出会いがあり別れもある、そんな季節に思いを馳せます。

本日無事に、私の作品とお別れが出来ました。

 

心を込めて製作した【繧繝縁 厚畳】です。それはすなわち、素敵なお客様との

出会いにも繋がりました。お客様にお喜び頂き、嬉しい言葉も沢山頂きました。

言葉に言い尽くせぬ感謝の気持ちと、更なる向上心が芽生えています。

技術に終わりはありませんが、これからも真っ直ぐ歩んで参りたいと思います。

誠に有難うございました。感謝の気持ちで一杯です。

P.S 出会いと言えば、こんな素敵な出会いもあります。

八條忠基様著 「平安文様」

1千年にも渡る、先祖様から受け継がれし有職文様。その奥の深さにただただ感激

しています。その素晴らしい文様を詳しくご説明されている、とっても素敵な書物です。

畳を通じて心より、感じるものがあり、熟読しています。畳縁の柄のルーツに成るような

文様も多々見受け、その多さや格式に心が動きます。沢山勉強したいです。

 


温故知新【繧繝縁 厚畳】祭り。

2009年02月18日 18時51分51秒 | 有職畳 祭り

【温故知新】・・・きを ねてしきをらば、 て師と為すべし。

将来の事態を知りたいものは、過去の歴史を考察しなければならない。

ことわざから始まる本日のブログには、新たな決意をにじませる始まりにて

宜しくお願い致します。

「畳」・・・奥が深い世界です。遠い昔から続く日本の文化には素晴らしい物が

受け続けられています。私のような若輩者が、大きなスケールで畳を語るには、おこがましい

ばかりですが、単純に素晴らしいものだから、この平成の世になっても、受け続いている

そんな畳に想いをはせます。この日本の風土にあった素晴らしき歴史を、後世にも受け続けて

行く為に、努力して参りたいと思います。歴史から学び将来に繋げる。まだまだヒヨッ子。

【温故知新。】頑張ります。

大変お待たせ致しました。心を込めて製作させて頂きました。又一つ、大事な事を再確認し

感じる事が出来ました。一重にお客様のおかげです。心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。


繧繝縁との再開・喜び・感謝。

2009年02月12日 20時57分18秒 | 有職畳 祭り

この畳縁は繧繝縁(うんげん縁)といいます。よくお雛様の下に敷かれている畳でご覧に

なった事があるかとお思いですが、本日より繧繝縁による厚畳の製作に入りました。

昨年、製作させて頂いてから、約半年、又も畳職人としてこの様なお仕事をさせて頂ける事に

心より感謝申し上げます。完成をイメージしながら、ワクワクする衝動に蓋をして

落ち着いて、畳に向き合います。前作で感じた事、気付いた事。全てを活かし又、更なる

想いを乗せて、製作させて、頂いております。

明日も引き続き集中して、畳に向き合って参ります。

繧繝べりによる厚畳」 

この繧繝縁(うんげんへり)とは、雛人形でおなじみのカラフルな模様の縁で天皇・上皇・皇后などが用いるものとされました。のちには皇族一般が用いるようになりました。また神仏像などでも用いられています。畳縁の中で位が一番高く、その気品ある趣きに、とても神々しい美しさを感じます。そんな畳縁を使い、通常の畳の厚みより、遙かに厚く製作し、重量感と高貴な趣きを演出致しました。


「お雛様です。お雛様です。人形の【畳台】♪♪♪」祭り。

2009年01月27日 21時15分40秒 | 有職畳 祭り

どこかで聞き覚えのあるサウンドにて始まる本日のブログも、しっかり綴って参ります。

宜しくお願い致します。本日も様々なお仕事をさせて頂きました。中でもとっても楽しかった

お仕事は、紋畳ヘリを使った畳台の製作でした。お寺の御住職様が座る畳台の表替えと

お雛様を飾る台を新規に制作致しました。紋畳へりのお仕事は、いつ触れ合えても、ワクワク

します。そんな楽しい時間を、ありがとうございました。

厳粛な面持ちの中に、毎回変わる表情や感覚。どこか温かみがあり、品格も漂う。

そんな奥深さに、魅力や好奇心が沸き立ちます。

これからもお客様のご要望に柔軟に対応し、精進し、楽しい時間を

沢山持てるように、頑張って行きたいです。

 

小紋高麗縁 黒

 

七宝 黄赤


高岩寺 様 【とげぬき地蔵 様】 (EPILOGUE)

2008年11月10日 21時30分17秒 | 有職畳 祭り

 

高岩寺

 
萬頂山 高岩寺(ばんちょうざん こうがんじ)は東京都豊島区巣鴨にある曹洞宗寺院。本尊は延命地蔵尊(通称:とげぬき地蔵)。
 

起源と歴史

  • 慶長元年(1596年) 扶岳太助が江戸神田湯島に創建。のちに下谷屏風坂に移る。
  • 1891年(明治24年)巣鴨に移転。
  • 1945年(昭和20年)空襲で建物を全焼。
  • 1957年(昭和32年)本堂を再建。

とげぬき地蔵の由来

江戸時代、武士の田付又四郎が、夢枕に立った地蔵菩薩のお告げにより地蔵尊の姿を描いた紙を川に流すと、妻の病が回復したことが御影の始まりであるとされる。毛利家の女中がを誤飲し、御影を飲み込んだ所、針を吐き出すことが出来たという逸話に由来する。

そこから他の病気の治癒改善にも利益があるとされ、現在に到るまでその利益を求めて高齢者を中心に参拝者が絶えない。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この度、約、三ヶ月に渡り、お仕事をさせて頂きました、高岩寺様。

様々な材料を駆使し、畳に全てをかけました。このようなお仕事に携える事に、心より

感謝致します。先生を始め、お寺の全ての方々に、熱く、御礼申し上げます。

「誠にありがとうございました。」

色々な事、勉強させて頂きました。畳を通じて、畳の奥深さを感じ、又、畳の素晴らしさに

改めて、触れる事が出来、感謝の気持ちで一杯です。

修行に終わりはありません、いつか又、今とは違った自分で触れ合う事を

心より、楽しみにしています。私の魂のこもった作品達。

何時までも力強く、光り輝いている事を、心より信じてやみません。

 

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未来へ

このお仕事にお力添えを頂きました、全ての皆様、誠にありがとうございました。

(株)金井畳店