こんばんは。先日お仕事をさせて頂きましたお客様からはハッとする言葉を頂きました。
お部屋はお茶室なのですが、このお部屋に入るとすぐに心地よいと感じます。壁は土壁、ふすまや障子・お部屋の骨格をなす木材、もちろん畳も全て天然素材。
お客様曰く、「家自体が呼吸している」との事。
日本の四季に合わせて、家自体が四季の変化を感じ、その時期に合わせた呼吸をしている。日本人が生み出した建築様式に素直に感動した次第です。暑い盛りの仕事でしたが、クーラーなどなくてもとっても涼しかった。
素敵なお部屋に出会えて感謝です。とっても勉強になりました。ありがとうございました。
写真はこのお部屋に使われている畳の裏の部分にある素材の写真です。棕櫚(シュロ)裏と呼ばれていましてこの棕櫚を畳床(畳の芯の部分)に縫い付けてあります。畳床の素材は稲わら(お米のワラ)を何層にも重ね合わせて圧縮し作られています。天然稲わらの特徴として、調湿作用はもちろん、弾力性や保温効果、防音効果、難燃性等等、抜群の性能を有します。この稲わら畳床を保護する役割でこの棕櫚が活躍します。
湿度に強い棕櫚は、床下から上がって来る湿気から過度の湿度に弱い稲わらで出来ている畳床を保護する働きがあり、耐湿性に優れている畳床になります。呼吸する家ならではの畳床の御紹介でした。