いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

千葉市動物公園 番外編 その7:地下壕つくりを邪魔するプレーリードック

2009-05-06 20:02:45 | 散策
ここには、牧場もなく酪農家もいないプレーリードック天国です。
五月晴れの空には、ギラギラ光る太陽が汗もかかずに皆勤している。たまあ~には一息入れて、明日へのエネルギーを残してもいいよ、などと考えても埒があかない。下手の考え休むに似たり、とばかりに、プレーリードックは、得意の地下壕つくりに精を出します。
 
ツルハシ代わりに前足を使って崩した土を黙々と後ろへかき出しながら、プレーリードックは自らの名前の由来に思いをめぐらします。

「北アメリカ大陸中央部を、カナダからメキシコ湾岸にかけて南北に延びる大草原をプレーリーという。バイソンをはじめとする野生動物の宝庫であったが、肥沃な土壌にも恵まれ、白人による開発の進行に伴い、小麦、トウモロコシ、綿花などを産する農業地帯へ変貌してきた(世界大百科事典)」

開拓者達がアメリカ大陸に入ってくる前、約7000万頭も生息していたアメリカバイソンは、彼らの食用にされたり、スポーツ狩猟にされたりしたために、20世紀初頭には数百頭にまで生息数が減少しているのです。
現在は、バイソンの個体数はやや回復し保護区の個体と牧場で飼育されている個体を合わせて約20万頭は生息しているようです。

千葉市動物公園で飼育されているアメリカバイソンのターバン(オス)とヒート(メス)は、共に群馬サファリパーク産まれです。また、エキサイテイング・ビジネスを展開して動物輸入商たちがしのぎを削っていたプレーリードックが輸入禁止になってからは、日本産まれの個体が繁殖して飼育されているのです。

「北アメリカの大草原地帯東部の高茎草木からなる自然草原(プレーリー)に生成される土壌、プレーリー土(ど)は、中性~弱酸性で養分に富み肥沃である。北アメリカ中西部のトウモロコシの大生産地帯(コーンベルト)は、このプレーリー土の上に成立している(同上)」

ところで、家庭菜園でトウモロコシを植えています。
その種ピーターコーン235の生産地はアメリカとありますから、おそらく、コーンベルトで生産されたものでしょう。昨年は、北海道産トウキビの種を植えたのですが、地元の味が出ません。千葉との気候条件の違いが影響していると考え、何時ものピーターコーン235に戻しました。

40坪のプレーリーの一部にプレーリー土もどき土作りをして植えているトウモロコシも、順調に芽が出始めた5日、一雨きたので成長が楽しみですよ。家族はピーターコーン235の味に満足しているので・・・。

さて、地下壕から頭を出しているプレーリードックは、穴に入り壕つくりをしていたのですが、後から来た奴は、せっかく壕の外へ運び出した土を後ろ足で蹴って、穴へ戻し始めます。
それを察知した壕堀は、頭にかけられた土を払いのけて、やめろ、と怒っている場面です。
穴の外に飛び出して喧嘩をするかと思いきや、再び穴に戻り壕堀に精を出します。
一方、地上にいる奴は、やめろと怒鳴られても懲りずに悪さを再開します。そんなことを数回繰り返しているうちに悪い奴は他へ移動したので、地下壕つくりは順調に進められたのです。

地下壕の出来具合が気になり2日後に訪れると、大きくなった地下壕の入口には通路が作られ、そこと壕の中には小石が散らばっていますが、穴の周りの土は白く乾いています。写真のような新しい土がないのです。
ここ数日、摂氏20度を越す暑い日が続きましたから、壕堀プレーリーも悪さをする奴も、それぞれの巣部屋で暑さを凌いでいるのでしょう。

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