いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

千葉公園の大賀ハス その6:化粧直しに余念がない壮年小町

2010-07-17 23:28:56 | 散策
開花3日目を迎えた壮年小町(写真)の化粧は、時間の経過に伴って色濃くなるようです。

開花初日から「雄しべ」より先に成熟する「雌しべ」は、柱頭(ちゅうとう)、長毛、花柱(かちゅう)、子房(しぼう)から成りますが、柱頭以外の部分は花托(かたく)の中にあって、複数の柱頭を花托の表面に出しているだけです。この柱頭は、花粉を受けやすくするために表皮がなく、粘着性のある受粉に特化した器官として進化したようです。

一方の「雄しべ」は、花粉を入れる袋状の葯(やく)とそれを支える花糸(かし)からなっています。

そこで、壮年小町の話です。
柱頭は、花托の表面で突起物のように変形しています。茶褐色に変色して豆粒のような状態に成長しています。かつ、黄色の花托も緑色が強くなり始めて、化粧直しに専念している様子が窺えます。

開花が進むにつれて外側に開いた黄色の「雄しべ」。
黄色の細長い花糸の先端にある白色の葯は、成熟すると花粉袋を破裂して花粉を放出・飛散させます。葯から放出される花粉の香りは、開花時間の経過に伴って香気成分を増加していくようです。この香りに誘われた昆虫たちが、吸蜜をしながら受粉の手助けをさせられる羽目に陥るのです。
むしろ、そのような状況は、昆虫たちにとっても好都合なことですから、一言も苦情を言わずに壮年小町と「協同」しあっているようです。

ここで、お詫びがあります。
「白い雄しべの頭、胞子(ほうし)・・・」と「その5」で書きましたが、正しい名称は「胞子」ではなく「葯」です。この場でお詫びと訂正をさせて頂きます。

なにはさておき、受粉した壮年小町の化粧直しは、黄緑色をしていた花托外輪の緑色を濃くして、花托全体を緑色に仕上げる明日へ向かって直進です。

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