言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

ゲシュタルトの祈り

2022-04-20 06:29:00 | 伝えたいこと
ゲシュタルトとは簡単に言えば、「全体性のある構造」のことです。

例えば漢字は一画一画の線はただの線ですが、全て揃うと漢字という文字になります。

漢字を長い時間見続けていると、漢字としてのまとまりがわからなくなり、バラバラのパーツに見えてきた経験はありませんか?

これが、「ゲシュタルト崩壊」です。

「ゲシュタルト崩壊」とは、「全体性が失われ、各部分に切り離された状態で認識されるようになる現象」のことを言います。

ウェルトハイマーの「ゲシュタルト心理学」は、

人は個々の情報を認識するのではなく、ひとつの集合体として情報を認識するという考え方です。

「ゲシュタルト療法」は、「ゲシュタルト心理学」の要素を活かした心理療法です。ユダヤ人精神科医のフレデリック・パールズと妻により始められました。

ゲシュタルト療法では過去になにをしたか、それはなぜなのかを問うことはしません。

「今・ここ」で、「いかに」・話しているか、「なにを」・話しているかを問題にする。それを気づき、体験することでで自分自身であるという自由を取り戻すことを目的とします。

つまり、過去や部分的な行動や出来事で自分ができているのではなく

今、ここにいる全体としての自分を再認識することを目的とします。

漢字でいえばゲシュタルト崩壊を起こしてしまった後に

もう一度客観的に全体の型を捉え直す作業です。

“ゲシュタルトの祈り”

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

これはパールズが作ったゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩です。

個人では全体として自分を認識する必要がありますが

集団では全体に捉われ過ぎずに個別性を大切にする考えです。


書いているうちによく分からなくなって、
ゲシュタルト崩壊を起こしそうです。

個人でも集団でもありのままの自分を自分自身が大切にしたいですね😊

逃げ道

2022-04-19 06:03:00 | 日記
なぜブラック企業はなくならないのでしょう?

ルールを破りハラスメントが横行する職場で働いている人は退職すればいいです。

みんな辞めてしまえばブラック企業はなくなります。

しかし、退職できない人がたくさんいます。

「別に辞めてもいいよ。でもお前なんかどこも雇ってくれないよ」

このように言われると自己肯定感の低い日本人は退職と言う逃げ道を塞がれ辞められなくなります。

仕事ー退職
結婚ー離婚
学校ー転校、退学

また、警察や行政機関への相談も逃げ道になるかもしれません。

しかしそれができないから困っている人も多いのではないでしょうか。

上記のような大きな決断をできない時はまず誰かに相談するのがいいと思います。

話を聞いてもらうだけで随分楽になる事はあります。

相談をされた方はまず上記のような逃げ道がある事を確認して話を聞いてください。

そして選択するのはあなたであると選択を委ねます。

最後にどんな選択をしてもあなたの味方であることを伝えます。

このように話を聞けると相談自体が逃げ道となり助かる場合もあります。

自分の考えや理想を伝えて、もしそれが逃げ道を塞いでしまうことになると相談相手は八方塞がりになり感情の崩壊につながりかねません。

相談者の現状や感情を全て理解することは難しいです。

逃げ道がある事が分かっているか、いないかで頑張る事ができる力に雲泥の差ができます。

常に逃げ道は頭の片隅に入れておきたいです。




十三参り

2022-04-18 06:20:00 | 日記
昨日は長女の十三参りに行ってきました。

十三参りとは、数え年13歳の男女が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を本尊とする寺社へお詣りする行事です。

そのような神社は近くにないので、学問の神様を祭っているとされる近くの神社に行ってきました。

十三参りには、13歳まで無事成長したことを感謝し、心身ともに大きく発達するこの時期に、立派な大人となれるよう祈念する意味合いがあります。

ほかにも、13歳の厄を払う意味合いや、生まれてからの干支が1周し、昔でいう元服の年齢になることから、人生の節目を祝う成人式のような役目もあります。

また、無限の知恵と慈悲を持つという虚空蔵菩薩を詣でることで、知恵を授かるといったいわれもあり、このことから十三参りを「知恵詣り(ちえまいり)」や「知恵もらい」と呼ぶこともあります。

娘は大人の着物を着て行きました。




十三参りでは昔の写経を奉納していた参拝方法に倣って

一字写経を奉納します。

昨日は正式なご祈祷は依頼しなかったので、

娘の好きな文字を絵馬に書きました。

娘は“優”を書きました。

私が12歳の時

父親に京都に連れられ十三参りに行きました。

私は“夢”と書きました。

父親から「もうお前は元服の年齢になった。責任のある大人の一員と自覚しなさい」

と言われました。

そして渡月橋を振り返らずに渡りました。

娘は境内の鳥居を出るまで振り返らずに歩きました。

私は父のような言葉をかけませんでした。

何故“優”の一文字か聞いてみると

友人に優しくできない時があるからと。

本当に優しい人になってくれて感謝です。
今まで無事に成長してくれて感謝です。






朝食ライド

2022-04-17 06:56:00 | 自転車
今日は朝から訪問歯科の講習に参加します。

私が担当させていただいているご利用者を担当されている訪問歯科の先生が発表されます。

また、特別講演では義歯作成では日本一と名高い加藤先生の発表があります。

私の仕事とリンクする内容なので楽しみです。

講習の前に

自転車に乗り海へ向かい、海を見ながら朝食を食べました。

海を独り占めしてエネルギーを沢山もらいました。



フルパワーで講習に参加して沢山学んできます😊



盲腸が減少した?

2022-04-16 12:30:00 | 日記
私は高齢者とよく関わる仕事をしています。

高齢者とお話をしていると盲腸で手術をした人がたくさんおられます。

感覚的には2割から3割おられるのではないでしょうか。

私は40代ですが同世代やそれより若い世代で盲腸になったと言う人が少ないことに気づきました。

このことを人に話をするとほとんどの人が共感してくれます。

なぜ盲腸は減ったのでしょうか?

少し調べて見ると3つの理由がありそうです。

①食事内容の変化
②検査の技術向上
③抗生剤治療の技術向上

②は超音波検査やCTの技術が向上し誤診が減少した。(昔は開腹してから盲腸ではないことがあったのでしょうか💦)

③は抗生剤で治療できるケースが増え手術が必要なくなった。(手術をしていないので他人に話したり、記憶として残らないことが増えたのでしょう)

②③は納得がいきますが①は納得がいきません。

盲腸の原因は糞石が貯まる事が多いです。
糞石とは古い便の塊です。

①が考えられるとすると便秘の減少、食物繊維摂取量の増加が見られるはずです。

しかし、調べてみると時代の変化とともに便秘の減少、食物繊維摂取量の増加は見られません。

したがって、盲腸が減った要因は②③だと考えられます。

最後に成人の盲腸の数は減少しているが、小児期での発症は今もあまり変わらず存在しています。

理由は小児は炎症の進行が早く手術が必要になるケースが多いことです。

うまく伝えられずに発見が遅れることもあるような気がします。

数が減少してきましたが怖い病気であることは変わりないので、特に子どもの盲腸には気をつけたいです。