光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

美術展散歩 「ドビュッシー、音楽と美術」

2012年09月04日 | アート 西洋画

 ブリヂストン美術館は初めて訪れました。

 「ドビュッシー、音楽と美術」・・・ドビュッシーと当時の文化人、とりわけ画家達との交流を中心にした、絵や手紙や写真などが展示されています。

ドビュッシー生誕150年記念の一環のようです。


 

 作者不詳「ショーソンとルロールのそばでピアノを弾くクロード・ドビュッシー、セーヌ=エ=マルニにて」(水彩)
当時の文化人のサロンでしょうか。

 

モーリス・ドニ「ミューズたち」
この絵の配色は渋い。

 

ルノワール「ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロール」
展示会のポスターになった絵です。

 

 ガレ「たまり水」
アル・ヌーヴォが台頭してきた時期でした。

 

 アドルフ・メイヤー「ニジンスキーと踊り子」
名曲「牧神の午後への前奏曲」のインスピレーションになった。

 

 

 マネ 《浜辺にて》

代表作の交響詩「海」と絵画の繋がりを強調するためでしょうか、マネの絵が飾られていました。

ドビュッシーは、当時パリで人気のあった日本の浮世絵など東洋の芸術にも関心があり、交響詩「海」のスコアの表紙には北斎の浮世絵の一部が使われています。

 

当時のドビュッシーの芸術的な交流環境のなかから、絵画と音楽の垣根を越えて時代を象徴する芸術作品が生まれてくるのですが、

どんな芸術家もそれは同じで、ことさらに、これが証拠ですというような手紙や関連作品の展示には、私は興味が湧きませんでした。

しかし、次の常設展示は素晴らしく、見入ってしまいました。

ワシリー・カンディンスキー

《二本の線》

1940年, 60.0×70.0cm, ミクストメディア・カードボード
心を癒してくれる絵です。

 

 

ポール・ゴーガン

《乾草》

1889年, 55.4×46.2cm, 油彩・カンヴァス
この独特の色使い、タッチ。 

 

 

ポール・ゴーガン

《馬の頭部のある静物》

1886年, 49.0×38.5cm, 油彩・カンヴァス
東洋芸術が流行っていて、ゴーガンも影響されたのですね。

 

 

アンリ・マティス

《画室の裸婦》

1899年, 66.3×50.5cm, 油彩
この絵も強烈です。

 

 

ポール・セザンヌ

《帽子をかぶった自画像》

1890-94年頃, 61.2×50.1cm, 油彩・カンヴァス
さすが。  色使いのセンス、画面構成の単純さと力強さ。

 

 常設展は楽しめました。


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