ブログネタが溜まって大変。 少しずつ吐き出していきます。
もう半年近く前の展覧会、横浜・そごう美術館の国吉康雄展。 6月12日(日)撮影。
国吉康雄は、以前、国立東京近代美術館でみて、好きな作家の一人になりました。
最初の展示コーナだけ、撮影OK。 国吉康雄のアトリエにあったものです。
ミスターエースの完成作品 国吉の作風が変わった晩年の作。
<Mr.Ace ミスターエース>
1952年 油彩 116.9×66.1 福武コレクション蔵
色彩にこだわりのあった国吉の言葉。
描く姿が洒落ている。
上の写真の完成作品で、国吉の傑作、実物を見てぶるっときました。
<デイリー・ニュース Daily News>
1935年 127.0x83.8cm 油彩/カンヴァス シンシナティ美術館蔵
(webサイトから引用)
自画像になりますが、後ろの絵の女性が絵ではなく、そこにいるように見え、微妙な空気感が漂っている。
静物や女性像の作品が多い。
マティスとも交友関係があったのかな?
味のある線です。
1906年、16歳で岡山から単身、アメリカに行き、肉体労働などをしながら1910年には、ニューヨークで美術を学び
1917年に画家活動を始めた。 これはその頃の作品。
官能的だけど、純粋さや気高さも感じる。
1922年頃から、アメリカでも素朴派画家として注目を浴び、ヨーロッパの模倣ではないアメリカ画家として受け入れられた。
アトリエで制作中の写真。
雰囲気があっていい。 写真も撮っていた国吉だから、セルフタイマーで撮った写真のような気がします。
(webサイトから引用)
1951年の作品、<通りの向こう側>
国吉がアトリエから撮った風景写真
全体をとおして、1930年代の作品が好きだな。
この作品は官能的だけど、愁いに沈む表情、全体的な色調の美しさが素晴らしい。
(webサイトから引用)
テーブルとスイカの静物、国吉の色調は、クニヨシブラウンとかクニヨシホワイトと呼ばれ
独特の渋くて奥深い感じがします。
<西瓜 Watermelon>
1938年 101.6x142.2cm 油彩/カンヴァス 国吉康雄美術館蔵
(webサイトから引用)
この展覧会のタイトルになった作品。 見る人にいろんな解釈を与える。 国吉本人は、作品の解説はしない主義で、見る人に任せている。
それと、40年代の作品は、以前と色調などが変わったのがわかります。
<少女よ、お前の命のために走れ>
1946年 カゼイン、石膏パネル 35.5cm×50.8cm 福武コレクション蔵
最後の展示コーナで、修復された<CROWN クラウン>が展示されていました。
珍しく水彩の作品です。 マスクの表情がやはり凄い。
<CROWN クラウン>
1949年 グワッシュ・紙 152cm×205cm 福武コレクション蔵
この国吉展には展示はなかったのですが、国立東京近代美術館 で鑑賞して、ブログで紹介した作品を最後に載せます。
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