光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国吉康雄展

2016年11月27日 | アート 西洋画

ブログネタが溜まって大変。 少しずつ吐き出していきます。

もう半年近く前の展覧会、横浜・そごう美術館の国吉康雄展。 6月12日(日)撮影。

 

国吉康雄は、以前、国立東京近代美術館でみて、好きな作家の一人になりました。

最初の展示コーナだけ、撮影OK。 国吉康雄のアトリエにあったものです。

 

 

 

 

ミスターエースの完成作品  国吉の作風が変わった晩年の作。 

 
 <Mr.Ace ミスターエース>
1952年 油彩 116.9×66.1 福武コレクション蔵

 

色彩にこだわりのあった国吉の言葉。

 

 

 

 描く姿が洒落ている。

 

 

 

 

上の写真の完成作品で、国吉の傑作、実物を見てぶるっときました。 

 
<デイリー・ニュース Daily News> 
1935年 127.0x83.8cm 油彩/カンヴァス シンシナティ美術館蔵
(webサイトから引用)

 

 

自画像になりますが、後ろの絵の女性が絵ではなく、そこにいるように見え、微妙な空気感が漂っている。

 

 

 

 静物や女性像の作品が多い。

 

 

 

マティスとも交友関係があったのかな?

 

 

 

 

味のある線です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1906年、16歳で岡山から単身、アメリカに行き、肉体労働などをしながら1910年には、ニューヨークで美術を学び

1917年に画家活動を始めた。 これはその頃の作品。 

官能的だけど、純粋さや気高さも感じる。

 

 

 

 

 

 

1922年頃から、アメリカでも素朴派画家として注目を浴び、ヨーロッパの模倣ではないアメリカ画家として受け入れられた。 

 

 

 

アトリエで制作中の写真。 
雰囲気があっていい。 写真も撮っていた国吉だから、セルフタイマーで撮った写真のような気がします。

 
(webサイトから引用)

 

1951年の作品、<通りの向こう側>

  

 

国吉がアトリエから撮った風景写真

 

 

 

全体をとおして、1930年代の作品が好きだな。
この作品は官能的だけど、愁いに沈む表情、全体的な色調の美しさが素晴らしい。

(webサイトから引用)

 

テーブルとスイカの静物、国吉の色調は、クニヨシブラウンとかクニヨシホワイトと呼ばれ
独特の渋くて奥深い感じがします。

関連画像

<西瓜 Watermelon>

1938年 101.6x142.2cm  油彩/カンヴァス 国吉康雄美術館蔵
(webサイトから引用)

 

 

この展覧会のタイトルになった作品。 見る人にいろんな解釈を与える。 国吉本人は、作品の解説はしない主義で、見る人に任せている。

それと、40年代の作品は、以前と色調などが変わったのがわかります。

Girl No,1

<少女よ、お前の命のために走れ>
1946年   カゼイン、石膏パネル  35.5cm×50.8cm   福武コレクション蔵

 

 

最後の展示コーナで、修復された<CROWN クラウン>が展示されていました。

珍しく水彩の作品です。 マスクの表情がやはり凄い。 

<CROWN クラウン>
1949年   グワッシュ・紙   152cm×205cm   福武コレクション蔵

 

 

この国吉展には展示はなかったのですが、国立東京近代美術館 で鑑賞して、ブログで紹介した作品を最後に載せます。

 

 

 

 

 

 

  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 風間サチコ 「悪い予感のか... | トップ | 韓国世界遺産の旅 済州島 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アート 西洋画」カテゴリの最新記事