光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

散歩道の風景 百日紅、廃棄野菜、ナラ枯れ病

2023年10月09日 | 花・植物

【百日紅】

夏の間、ずーっと眼を楽しませてくれた百日紅。

この写真は、玉川上水に向かう住宅街の途中。

大きな住宅の、2階のテラスに咲いている、百日紅が頭上に。   8月5日 AM 6:52

 

 

玉川上水沿いの緑道で          8月5日 AM 7:07

 

 

 

けやき台団地近くの住宅で          8月19日 AM 7:09

 

 

玉川上水沿いの緑道で   9月2日 AM 7:14

 

 

国分寺崖線沿いの樹園で   9月4日 AM 6:29

 

 

同じ樹園で。 ついに散ってしまった。                9月30日 AM 7:17

 

【廃棄野菜】

玉川上水沿いの畑で。

昨年に比べると、廃棄野菜は減ったよう見えます。

暑すぎて、不作だったのかなー。    8月16日 AM 5:58

 

 

廃棄野菜の後ろの風景。

 

 

 

【ナラ枯れ病】

玉川上水と立川通りが交錯する小川橋。 そのすぐ近くで倒木。

 

幸い、死傷者は出ていないようですが、車も人も多い場所なので、ビックリでした。

倒木の、根元に巻かれているビニールは、ナラ枯れ対策のシートです。

 

 

ここ2,3年、このビニールシートが、巻かれた樹木を、多く見かけるようになりました。

ここで、ナラ枯れのメカニズムについて

奈良県のホームページより、一部抜粋編集。

 カシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)は、体長4.55mm程度の小さな虫で、メスの背中には
菌囊とよばれる、餌となる菌を貯蔵・運搬する器官をもっており、この菌囊に餌となる菌の胞子のほか
ナラ枯れを引き起こすナラ菌の胞子が含まれ、木の中に運び込まれます。

 カシナガは、6月上旬頃~ナラ類の幹に穿入し、樹幹内で産卵を行いますが、この時にナラ菌の胞子
も木の中に持ち込まれます。ナラ菌は、カシナガが掘った坑道を伝って蔓延し、その結果、ナラ類が
ナラ菌の蔓延を防ごうとして通水機能を止めてしまうことにより、7月~8月頃葉がしおれて茶色に変色し
枯死に至ります。
 木の中で成長・羽化した新成虫は、翌年の6月上旬頃~ナラ菌を持って脱出し、健全なナラ類に飛来・
穿入を行うことで、被害が拡大してしまいます。

 

 下図は林野庁のホームページから引用

   羽化脱出

(翌年の夏)

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207uja

 

 

 

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孔内で成長・羽化したカシナガの新成虫は、主に翌年の6月から8月に脱出。この際、ナラ菌が持ち出される。   ナラ菌が感染した部分の細胞が死ぬと、道管が目詰まりを起こすため、通水障害を起こす。この結果、多くのナラは7月下旬頃から8月中旬にかけて葉が変色し、枯死に至る。    持ち込まれたナラ菌は、孔道を伝ってまん延し、樹木の細胞に害を与える。また、卵からかえったカシナガの幼虫は、孔道内で生育する。   羽化脱出したカシナガは、健全なナラに飛来。集合フェロモンによって集中的にせん入し、産卵。このとき、病原菌であるナラ菌を持ち込む。

 

また、黒田慶子  神戸大学 森林資源学研究室のホームページから、一部抜粋

❖カシナ ガは、直径10cm以上の樹木で繁殖効率が良いため、大径木ほど
 たくさん
羽化し、翌年の被害拡大につながります。そのため、高齢のナラ林で
 被害が激しくなります。

❖昔 の薪炭林は20年前後の若齢林のため,カシナガの繁殖は,ほとんど 見ら
 れませんでした。 
 薪炭林:薪 (たきぎ) や炭の原料となる木材を採取するための森林。 クヌギ、コナラ、
 ヤマザクラ、エノキなどの樹種で構成された、いわゆる里山の雑木林を指す。

❖大径木が増えたこと と,感染して枯死した木を処理せずに放置したのが被害拡大の原因。

❖大 径のナラやカシ・シイ類を残して細い木や下層木のみを伐採する「公園型整備」では,
 カシ ナガの飛来や繁殖が活発になり,被害を広げます。この手法での里山整備は絶対に
 行わな いで下さい。

 

なるほど、里山の放置や公園型整備が、ナラ枯れ病蔓延の大きな原因だったとは、因果なもの。

里山林を若返らせ、健全に管理していくのは、今後の課題のようです。

 

倒木を発見してから1か月たった9月30日、伐採されていました。 AM 7:00

根元の伐採断面を見ると、辺材部に茶褐色に変色した輪が見える。 

樹の血管が、ナラ菌で細胞死した、証だと思う。


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