【百日紅】
夏の間、ずーっと眼を楽しませてくれた百日紅。
この写真は、玉川上水に向かう住宅街の途中。
大きな住宅の、2階のテラスに咲いている、百日紅が頭上に。 8月5日 AM 6:52
玉川上水沿いの緑道で 8月5日 AM 7:07
けやき台団地近くの住宅で 8月19日 AM 7:09
玉川上水沿いの緑道で 9月2日 AM 7:14
国分寺崖線沿いの樹園で 9月4日 AM 6:29
同じ樹園で。 ついに散ってしまった。 9月30日 AM 7:17
【廃棄野菜】
玉川上水沿いの畑で。
昨年に比べると、廃棄野菜は減ったよう見えます。
暑すぎて、不作だったのかなー。 8月16日 AM 5:58
廃棄野菜の後ろの風景。
【ナラ枯れ病】
玉川上水と立川通りが交錯する小川橋。 そのすぐ近くで倒木。
幸い、死傷者は出ていないようですが、車も人も多い場所なので、ビックリでした。
倒木の、根元に巻かれているビニールは、ナラ枯れ対策のシートです。
ここ2,3年、このビニールシートが、巻かれた樹木を、多く見かけるようになりました。
ここで、ナラ枯れのメカニズムについて
奈良県のホームページより、一部抜粋編集。
カシノナガキクイムシ(略称:カシナガ)は、体長4.5~5mm程度の小さな虫で、メスの背中には
菌囊とよばれる、餌となる菌を貯蔵・運搬する器官をもっており、この菌囊に餌となる菌の胞子のほか
ナラ枯れを引き起こすナラ菌の胞子が含まれ、木の中に運び込まれます。
カシナガは、6月上旬頃~ナラ類の幹に穿入し、樹幹内で産卵を行いますが、この時にナラ菌の胞子
も木の中に持ち込まれます。ナラ菌は、カシナガが掘った坑道を伝って蔓延し、その結果、ナラ類が
ナラ菌の蔓延を防ごうとして通水機能を止めてしまうことにより、7月~8月頃葉がしおれて茶色に変色し
枯死に至ります。
木の中で成長・羽化した新成虫は、翌年の6月上旬頃~ナラ菌を持って脱出し、健全なナラ類に飛来・
穿入を行うことで、被害が拡大してしまいます。
下図は林野庁のホームページから引用
羽化脱出 (翌年の夏)
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孔内で成長・羽化したカシナガの新成虫は、主に翌年の6月から8月に脱出。この際、ナラ菌が持ち出される。 | ナラ菌が感染した部分の細胞が死ぬと、道管が目詰まりを起こすため、通水障害を起こす。この結果、多くのナラは7月下旬頃から8月中旬にかけて葉が変色し、枯死に至る。 | 持ち込まれたナラ菌は、孔道を伝ってまん延し、樹木の細胞に害を与える。また、卵からかえったカシナガの幼虫は、孔道内で生育する。 | 羽化脱出したカシナガは、健全なナラに飛来。集合フェロモンによって集中的にせん入し、産卵。このとき、病原菌であるナラ菌を持ち込む。 |
また、黒田慶子 神戸大学 森林資源学研究室のホームページから、一部抜粋
❖カシナ ガは、直径10cm以上の樹木で繁殖効率が良いため、大径木ほど
たくさん羽化し、翌年の被害拡大につながります。そのため、高齢のナラ林で
被害が激しくなります。
❖昔 の薪炭林は20年前後の若齢林のため,カシナガの繁殖は,ほとんど 見ら
れませんでした。
薪炭林:薪 (たきぎ) や炭の原料となる木材を採取するための森林。 クヌギ、コナラ、
ヤマザクラ、エノキなどの樹種で構成された、いわゆる里山の雑木林を指す。
❖大径木が増えたこと と,感染して枯死した木を処理せずに放置したのが被害拡大の原因。
❖大 径のナラやカシ・シイ類を残して細い木や下層木のみを伐採する「公園型整備」では,
カシ ナガの飛来や繁殖が活発になり,被害を広げます。この手法での里山整備は絶対に
行わな いで下さい。
なるほど、里山の放置や公園型整備が、ナラ枯れ病蔓延の大きな原因だったとは、因果なもの。
里山林を若返らせ、健全に管理していくのは、今後の課題のようです。
倒木を発見してから1か月たった9月30日、伐採されていました。 AM 7:00
根元の伐採断面を見ると、辺材部に茶褐色に変色した輪が見える。
樹の血管が、ナラ菌で細胞死した、証だと思う。
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