国立博物館(2013.4.20)の作品展示の続きで、陶磁器を紹介します。
最初に、東洋館の中国陶磁です。 1月2日の東洋館リフレッシュオープン以来、東洋館に行って、中国陶磁も多く撮影していますが、今回は
南宋官窯の名品「青磁輪花鉢」を撮りました。
ヒビが全面にはいっており、青磁の色あいの美しさは絶品です。 薄い生地なのによくつくったものです。
もう一品。 景徳鎮の民窯です。 小さいものですが、愛着がわきそうな、デザイン、色あいです。
一転、日本の渋好みの茶碗、楽茶碗です。 NHKのドキュメンタリで楽家の当主の日常を取材した番組を見たとき、楽茶碗の創始者の長次郎の茶碗が紹介されてい
ましたが、その茶碗と当然ですが似ています。 奇をてらわず、手捏ね(てづくね)で成形した茶碗は、利休の目にかない茶の湯用の茶碗として、楽家の代々の当主が
茶碗を製作してきた。 現在の当主は、第15代で、その作品を近代美術館の工芸館で見たことがあります。 黒を基調としていましたが華やかさもあり、長次郎のこ
の「尼寺」とは異質でした。
トーハクの陶磁器のコーナでも、注意して見ないと、見過ごしてしまいます。 目立たない茶碗ですが、作者は、澄んだ境地でこの茶碗をつくったというのが、伝わります。
つづいて京焼などを、載せるつもりだったのですが、尼寺の茶碗のあとにのせるのに、引っかかるところがあり、ここで閉めることにします。
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