光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

世田谷美術館 「桑原甲子雄の写真」展

2014年06月17日 | アート 各分野

世田谷美術館 「桑原甲子雄の写真」展へ、最終日に行ってきました。

 

副題のトウキョウ・スケッチのとおり、桑原の撮ってきた市井のスナップが展示されていました。

 

 

 

この日は、美術館エントランス付近にある彫刻を撮りました。 撮った時点では、作者もタイトルもわかりませんでしたが、Webで調べて分かりました。


《わだつみの声》 本郷新 1950年作

 

さて、「桑原甲子雄の写真」展ですが、アートを感じた3点を紹介します。

この作品が憲兵の眼を避けるため、袖の中にカメラをいれ、めくら撮りしたもの。

しかし、雪と光のゴーストや、人物シルエット、鉄条網が絶妙に響き合い、素晴らしい芸術作品になった。

撮った本人も、芸術という意識はなかったと思いますが、結果的に芸術になってしまった・・・・皮肉といえば皮肉

この作品のコンタクトプリントも展示してあり、前後のプリントは緊迫を伝えるものの普通の写真。

 

 

バスの中で撮るほうと、撮られるほうの小さな緊張感。

 

 

 

これもいいいですね。  赤と白の色彩が整った安定感を醸しているのですが、女性の不安げな表情がそれを乱して、緊張感をだしています。

 


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