世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 じっちゃんとばっちゃん、その目が語る】

2013-06-05 23:26:44 | 日記
2013年6月5日。

他の国に比べて移住が遅かったパラグアイでは、まだ多くの日系一世の方々がご存命である。とは言ってもご高齢になられているので、福祉施設も作られている。今日は僕は「ラパス移住区」というところにあるデイサービスセンターに足を運んだ。

苦労を乗り越え、地球の裏側のこの南米の地を開拓した方々。もちろん見た目は普通のご老人であるが、その歴史には計り知れない過去がある。どんなことがあったのか。その目にどんな世界を見てきたのか。

僕は色々なお話をぜひお聞きしたいと思い、今日をとても楽しみにしていた。

失礼な言い方かもしれないが、ご老人の方は一般的に話をするのが好きな方が多いと思う。これまでの長い人生を、若い人に伝えたいという気持ちがあるのであろう。僕は、たくさんのお話をしてくれると思い、積極的に話しかけた。

しかし、多くの返事が返ってくるわけではなかった。

僕の質問が悪かったのか?

いや、そうとも思えない・・・。

僕の見た目がそんなに悪かったのか?

いや、まぁ良いとも到底思えないが、そんなに絶望的に悪いとも思っていない、つもり・・・。

皆様揃って不機嫌だったのか?

いや、そんなバカな話はないはず。

最初はちょっとヤキモキしてしまった自分がいたのだが、段々と話しているうちに、僕は気付いた。

「目が語っている」と。

決して多くは語らない。しかし、その姿勢には凛とした雰囲気が漂っている。そして熱い目を持っている。

僕は思った。「ああ、それだけで十分だ。」と。

パラグアイに着いた当初、そこは一面の原生林だったという。それを手作業のみで切り拓き、家を作り農地を作り、何十年もの歳月をかけて現在の街と農地と農業システムを築いてきた。全く何もない状況から、1つ1つ。言葉にはならない、とんでもない苦労があったはずだ。

それを、目とオーラで語ってくれた。

見た目は普通のおじいちゃんとおばあちゃん。でも、出ているものが違うのだ。

すげぇカッコイイと思った。喋らずとも伝える。話さずとも分かる。今まで修羅場をくぐってきたからこそ、そのオーラが出せるだと思う。

よし、決めた!オラもそういうじっちゃんになるわ!「あいつのオーラはハンパねぇ」って言われるような、そんなじっちゃんになるわ!

そのためには、今から修羅場をどんどんくぐっていかなくてはならない。よし、修羅場フェチで行こう!それこそが我が人生だ!

地球の裏側で、一人じっちゃん時代の妄想を膨らませる。

2013年6月5日。ファームステイ先の部屋にて。