世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 変わらない景色が教えてくれる地球環境疑問学】

2013-06-19 21:48:51 | 日記
2013年6月19日。

アルゼンチンとチリの南部の地域、通称パタゴニア地方。この地域を旅をして、数日が経った。

この地域を動いていると、色々と気付くことがある。いや、動いているといっても、僕はほとんどバスに乗ったまま。しかし、目と頭は常に動いている。まるで瞑想のようだ。頭の中で、色々な想いが巡っては抜けていく。

朝。日が登る。バスから景色が見える。


昼。少し日が高くなる。外を見る。

全く変わらない景色が続く。

夕方。外を見る。なーんも変わらない。そして日が暮れる。

本当にバスは動いているのか?うん、動いている。ずーっと走り続けている。

何も変わらない、背の低い木々が続く大地。僕はふと、ある言葉を思い出した。

「この広い大地を見ていると、地球の環境が本当にヤバイのかなんて、感じなくなっちゃうんだよね。だから、ゴミの分別なんて、この国の人は考えたことがないんじゃないかな。」

ブラジルでお会いした、ある先生の言葉だ。

その言葉を思い出しながら、外の景色を眺めてみる。

「確かに世界の環境がヤバイなんて、全く感じられないな。何時間走っても、全く変わらない大自然が広がっているじゃないか。」

確かに、そう感じてしまう。それほどまでに、パタゴニアの大地の自然は手付かずで雄大だ。

夜。バス会社から夕飯が出る。


僕は思う。

「お客さんも多くないんだし、紙コップにする必要なんてないよな。プラスチックか何かの割れにくいコップにして、洗って何度も使えばいいじゃないか。」

でも思う。

「そんなこと言ったら、マックだってスタバだって同じなんだよな。一瞬飲んで、あとはただのゴミ。考えてみたらふざけてるよな。地球環境は本当にヤバイってのに。ちょっと考えりゃ、小さなことからいくらでも改善できるじゃないか。」

一人勝手に憤ってみる。しかし思う。

「でも、もし紙コップを止めてしまったら、紙コップを作る業者が大変なことになってしまうんだよな。資本主義の原理か…。もはやそういう大量生産大量消費の構造事態が悪だというのに。地球環境は本当にヤバイってのに。」

さらに勝手に憤ってみる。そして外を見る。

変わらない、パタゴニアの景色。本当に何も変わらない、何時間走っても。

考える。

「地球の環境って、本当にヤバイのかな?」

ただ大自然の中を走るだけの「静」の時間が、僕の魂を「動」にする。今、本当の本当に世界はどうなっているのだろう。僕達が学んできた「地球環境」の常識は、どこまでが真実なのだろう。

僕は別に、環境保護等の活動にいちゃもんを付けたいわけではもちろんない。頭では、ヤバイはずだと分かっている。しかし、大自然の中にいると、何が真実なのかが混乱してくるのも事実なのだ。

地球環境はヤバイ…はずだ。それを僕達はどう感じ、心に落とし、行動に移し、そして次の世代に伝えていくべきなのだろう。

ただバスで走るだけ。でも、見えてくるものはたくさんある。世界は本当に面白い。世界は最高の教科書だ。色々なことを語りかけてくれる。

明日は何を語ってくれるのだろう。あ~明日も楽しみだ!

2013年6月19日。アルゼンチンの田舎街、エル・カラファテの安宿にて。