2013年6月19日。
アルゼンチンとチリの南部の地域、通称パタゴニア地方。この地域を旅をして、数日が経った。
この地域を動いていると、色々と気付くことがある。いや、動いているといっても、僕はほとんどバスに乗ったまま。しかし、目と頭は常に動いている。まるで瞑想のようだ。頭の中で、色々な想いが巡っては抜けていく。
朝。日が登る。バスから景色が見える。
昼。少し日が高くなる。外を見る。
全く変わらない景色が続く。
夕方。外を見る。なーんも変わらない。そして日が暮れる。
本当にバスは動いているのか?うん、動いている。ずーっと走り続けている。
何も変わらない、背の低い木々が続く大地。僕はふと、ある言葉を思い出した。
「この広い大地を見ていると、地球の環境が本当にヤバイのかなんて、感じなくなっちゃうんだよね。だから、ゴミの分別なんて、この国の人は考えたことがないんじゃないかな。」
ブラジルでお会いした、ある先生の言葉だ。
その言葉を思い出しながら、外の景色を眺めてみる。
「確かに世界の環境がヤバイなんて、全く感じられないな。何時間走っても、全く変わらない大自然が広がっているじゃないか。」
確かに、そう感じてしまう。それほどまでに、パタゴニアの大地の自然は手付かずで雄大だ。
夜。バス会社から夕飯が出る。
僕は思う。
「お客さんも多くないんだし、紙コップにする必要なんてないよな。プラスチックか何かの割れにくいコップにして、洗って何度も使えばいいじゃないか。」
でも思う。
「そんなこと言ったら、マックだってスタバだって同じなんだよな。一瞬飲んで、あとはただのゴミ。考えてみたらふざけてるよな。地球環境は本当にヤバイってのに。ちょっと考えりゃ、小さなことからいくらでも改善できるじゃないか。」
一人勝手に憤ってみる。しかし思う。
「でも、もし紙コップを止めてしまったら、紙コップを作る業者が大変なことになってしまうんだよな。資本主義の原理か…。もはやそういう大量生産大量消費の構造事態が悪だというのに。地球環境は本当にヤバイってのに。」
さらに勝手に憤ってみる。そして外を見る。
変わらない、パタゴニアの景色。本当に何も変わらない、何時間走っても。
考える。
「地球の環境って、本当にヤバイのかな?」
ただ大自然の中を走るだけの「静」の時間が、僕の魂を「動」にする。今、本当の本当に世界はどうなっているのだろう。僕達が学んできた「地球環境」の常識は、どこまでが真実なのだろう。
僕は別に、環境保護等の活動にいちゃもんを付けたいわけではもちろんない。頭では、ヤバイはずだと分かっている。しかし、大自然の中にいると、何が真実なのかが混乱してくるのも事実なのだ。
地球環境はヤバイ…はずだ。それを僕達はどう感じ、心に落とし、行動に移し、そして次の世代に伝えていくべきなのだろう。
ただバスで走るだけ。でも、見えてくるものはたくさんある。世界は本当に面白い。世界は最高の教科書だ。色々なことを語りかけてくれる。
明日は何を語ってくれるのだろう。あ~明日も楽しみだ!
2013年6月19日。アルゼンチンの田舎街、エル・カラファテの安宿にて。
アルゼンチンとチリの南部の地域、通称パタゴニア地方。この地域を旅をして、数日が経った。
この地域を動いていると、色々と気付くことがある。いや、動いているといっても、僕はほとんどバスに乗ったまま。しかし、目と頭は常に動いている。まるで瞑想のようだ。頭の中で、色々な想いが巡っては抜けていく。
朝。日が登る。バスから景色が見える。
昼。少し日が高くなる。外を見る。
全く変わらない景色が続く。
夕方。外を見る。なーんも変わらない。そして日が暮れる。
本当にバスは動いているのか?うん、動いている。ずーっと走り続けている。
何も変わらない、背の低い木々が続く大地。僕はふと、ある言葉を思い出した。
「この広い大地を見ていると、地球の環境が本当にヤバイのかなんて、感じなくなっちゃうんだよね。だから、ゴミの分別なんて、この国の人は考えたことがないんじゃないかな。」
ブラジルでお会いした、ある先生の言葉だ。
その言葉を思い出しながら、外の景色を眺めてみる。
「確かに世界の環境がヤバイなんて、全く感じられないな。何時間走っても、全く変わらない大自然が広がっているじゃないか。」
確かに、そう感じてしまう。それほどまでに、パタゴニアの大地の自然は手付かずで雄大だ。
夜。バス会社から夕飯が出る。
僕は思う。
「お客さんも多くないんだし、紙コップにする必要なんてないよな。プラスチックか何かの割れにくいコップにして、洗って何度も使えばいいじゃないか。」
でも思う。
「そんなこと言ったら、マックだってスタバだって同じなんだよな。一瞬飲んで、あとはただのゴミ。考えてみたらふざけてるよな。地球環境は本当にヤバイってのに。ちょっと考えりゃ、小さなことからいくらでも改善できるじゃないか。」
一人勝手に憤ってみる。しかし思う。
「でも、もし紙コップを止めてしまったら、紙コップを作る業者が大変なことになってしまうんだよな。資本主義の原理か…。もはやそういう大量生産大量消費の構造事態が悪だというのに。地球環境は本当にヤバイってのに。」
さらに勝手に憤ってみる。そして外を見る。
変わらない、パタゴニアの景色。本当に何も変わらない、何時間走っても。
考える。
「地球の環境って、本当にヤバイのかな?」
ただ大自然の中を走るだけの「静」の時間が、僕の魂を「動」にする。今、本当の本当に世界はどうなっているのだろう。僕達が学んできた「地球環境」の常識は、どこまでが真実なのだろう。
僕は別に、環境保護等の活動にいちゃもんを付けたいわけではもちろんない。頭では、ヤバイはずだと分かっている。しかし、大自然の中にいると、何が真実なのかが混乱してくるのも事実なのだ。
地球環境はヤバイ…はずだ。それを僕達はどう感じ、心に落とし、行動に移し、そして次の世代に伝えていくべきなのだろう。
ただバスで走るだけ。でも、見えてくるものはたくさんある。世界は本当に面白い。世界は最高の教科書だ。色々なことを語りかけてくれる。
明日は何を語ってくれるのだろう。あ~明日も楽しみだ!
2013年6月19日。アルゼンチンの田舎街、エル・カラファテの安宿にて。