世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 勝手に1人悟ったつもりの至極当然のこと】

2013-06-12 20:13:43 | 日記
2013年6月11日。

今朝、アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスに到着した。

夜行バスでここまでやってきたのだが、ブラジルとパラグアイの思い出を一人考えていた。

今思う。旅を始めて1ヶ月弱。僕はなんと多くの方々に助けられてきたのだろう。

ブラジルのリベルダージという東洋人街でお会いしたある日系人の社長の方に夕飯をご馳走していただいたとき、その方はこうおっしゃった。

「俺はさ、若いころあっちこっち旅をしたけど、色んな人に助けられたんだよ。仕事をしていてもそうだったしな。たくさんメシもおごってもらった。俺は今、その恩返しをしてるつもりなんだ。だから、若い連中には色々ご馳走してあげたいし、何かあれば力になってやりたいんだよな。俺が若いころ年上の先輩に世話になったんだから、今度は俺が世話するのは当然だろう。だから飲め!食え!」

日本を出る前に、大学時代の仲間と飲んでいたとき、そのうちの1人が、僕にこう質問した。

「藤本はいつも教育のこととか若い世代のこととか言ってるけど、そういうエネルギーはどこから来るのか知りたいんだよね。」

その質問を受けたとき、僕は「うーん、なんでだろうね・・・」と、いまいちハッキリ答えなかった。答えようと思えば何かしら答えられたのだが、なぜか滞った。改めて心を素にして考えてみたら、僕の教育への情熱とは何なのだろう、と。

リベルダージの社長さんの言葉を思い出す。

「俺が若いころ年上の先輩に世話になったんだから、今度は俺が世話するのは当然だろう。」

バスの中で、その言葉が急に心に湧き上がる。

そうだ、僕は生きてきたのではなく、生かされてきたのだ。多くの方にお世話になりながら。特に、親をはじめ、年上の先輩方には何度助けていただいてきたことか。

色々な方にお世話になって生きてきた。だから、次の世代を僕たちが世話するのは当然だ。至極当然だ。

今まで生かせていただいたご恩に報いるためにも、次の世代により良い世界を残そうとする。考えてみたら、至極当然じゃないか。受けたお世話を返していく。もしかしたら、教育とはそういうものなのかもしれない。自分が生かされてきたお礼を、知識を、知恵を、次の世代にも繋げていく。そうやって、世界は続いていく。

まだわずかな期間しか経っていないこの旅だけど、それでも本当に多くの方々にお世話になってきた。だから僕は、このご恩を返すためにも旅を続け、そして生きていかなければいけない。僕が生かされてきたように、次の世代が生きていけるように。

何だか、心が晴れ晴れ。あ~明日も晴れますように!

2013年6月11日。ブエノスアイレスの中心街にある安宿にて。